1230ホイアン 美しい古都で、かわいい坊主に出会う。

2007/12/30
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写真はこちら。
http://picasaweb.google.co.jp/cottontonton/20071230

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今日はフエからホイアンへの移動です。
直線距離で100キロくらいでしょうか。
宿で手配してもらったツアーバスでの移動です。

料金は2.5ドル。
結構安いです。。。

快適だったフエのホテルともおさらば。

スタッフにお礼を言って、バスに乗り込みます。
バスは、特に何の変哲もないバス。
少し見慣れた、フエ独特の景観がゆっくりと動きだします。

バスが発車して、しばらくしたころ。。
隣の席にすわっていた人とお話を始めます。
彼女はベトナムの方ですが、大学で語学の研究をしているとかで英語が話せます。
ホイアンが故郷で、冬休みをホイアンで過ごすために移動中なんだそうです。
ベトナムのゴハンがおいしい!っていうことや、大学の生活のことなんかについて、カタコトの英語でお話をします。
ベトナムの言葉も教えてもらったりしながら、すてきな話相手になってもらいました。

バスが休憩所につくと、フエ特産っていう甘いものをとりだして、半分わけてくれます。
これがすっごく甘くて、おいしーーーい!!
ありがたい!!!

もろもろお話をしながら、バスから景色を楽しみます。
のどかな田園風景をゆっくりと通り過ぎた後は、、、海岸線にでて、広大な海が眼前に広がります!!
曇り空なのも手伝って、なんだか海は荒れ模様に見えます。。。
でも海って、どこでみても海だけど、どこでみてもその存在感ってすごいです。

さて、バスはホイアンに到着しました。
体もきつくないし、おいしいものももらったし、快適バス移動でした♪

さて、バスがとまったところから今度は宿探しを始めます。
今回は、フエで会ってお友達になっていたオランダ人から、ホテルをおしえてもらっています。
先ほどのベトナムの方にホテルのだいたいの場所を教えてもらってそこに移動。。

スタッフはとってもフレンドリーに迎えてくれました。
部屋もとってもキレイ。
値段をきくと、、、、6ドル。ああ、ドミにしては高いですね。。
オランダ人は4ドルっていってました。
「4ドルってきいたけど??」っていったら、今はハイシーズンだから値上がり中なんだそう。。。
結局やりとりの結果、5ドルで妥協。
まあ、確かに観光客が多いシーズンだし、かきいれどきなんでしょう。。

部屋の中はいたって快適。真っ白なシーツにその日用のタオルがそえてあって、シャワー室もキレイです。

荷物を開いていると、この宿を教えてくれたオランダ人が部屋にはいってきました!
やっぱりここに滞在してたんですねー。
ほんの数日前に別れたばかりだったんですが、なんだか再会ってうれしいものです♪

ちょっとお話をして、、、午後から一緒に自転車で散歩(自転車でも”散歩”ていうのかな???)しようっていう話になります。
楽しそう。。。
少し準備をして、出発します。
自転車のレンタルはいたって簡単。
おばちゃんに言って、10千ドンのお金を支払うだけです。

身分証の提示とか、台帳にサインとか、一切なし。。
これ、自転車盗まれたりしないんでしょうか。。。
ホイアン、平和な街なのかもしれません(笑

さて、初めてみるホイアンの街は、、映画のセットさながらのステキさ。
土の色が印象的な家々がならび、ところどころ、ふるーくなった黄色の塗装なんかも雰囲気を出しています。
高いたてものはほとんどなく、昔ながらのつくりの、どことなく懐かしい雰囲気がただよう街並みが広がります。

古い市街を横切ると大きな川に突き当たります。
ここがまた美しい。
大きな川には大小さまざまな船が浮かんでいて、そのそれぞれが思い思いの方向に動いています。
現地の人々の大事な足にもなっているようです。船。
バイクや自転車をぎゅうぎゅうにつめこんだ船が今まさしく岸をはなれていきます。
生活感をもった風景なはずなのに、ここホイアンでは歴史絵巻の一幕みたいな、そんな印象をあたえてくれます。
しばらく見ていても飽きそうにありません。。。

しかし今日はせっかく自転車を借りています。
川の付近は宿からでも歩いてこれる距離にあるので、今日は郊外へおでかけすることにします。
特に目的地もないので、適当に道をえらびながらチャリチャリチャリチャリ。

そういえば全く余談ですが、
オランダって、外国のかたが発音すると、ホーランドっていってるように聞こえるんです。。
僕の虚弱な英語力ではオランダとは認識できず。。。すっかりポーランドだと思ってました。
しばらく会話がかみあわなかったーーー(笑

さて、郊外探索。。。
自転車に乗りながらいろいろなことを話します。
デニス(オランダ人の彼のお名前です)はオランダで教師の資格をもっているそう。でも、オランダの教育制度に納得できないので、
教師にはならないそうです。教師以外の方法で教育に携わる道を探すそう。
どこが気に入らないの???
って聞くと、、、「子供を型にはめてそだてようとしていて、教師に裁量が無い。。。」
といった内容のことを熱く説明をしてくれます。
どうにか子供を育てることをもっとステキにおこないたいけども、教師になることがそれにつながるとは思えないって言います。。。
どこかの国でも同じような状況なような気がします。

国策としての教育があるけども、国中である一定のレベルの水準の教育をしようとすると、どうしても画一化の方向に動いてしまうのかもしれません。
最低をなくそうとすると最高も一緒になくなっちゃう。
僕個人的には学校にも先生にももちょっと裁量あってもいいような気がしますけどね。PTAとか強すぎ?とかね。

さて、自転車徘徊はどんどん細い道に入っていきます。
観光客風の外人の姿はもうほとんどありません。
子供と犬がたのしそうに遊んでいます。。
ベトナムの郊外では子供と犬をよくみかける気がします。デニスも同感だって。
平和ですー♪

さて、どこをどう走ったか、不明ですが、なんだか立派なお寺にたどり着きます。
観光用に公開している感じではなく、周辺に住んでいる人々のためにあるお寺のようです。
でも、とっても立派。
デニスと連れ立って自転車をおりることにしました。
大きな本堂のほかに、いくつかの塔がよりそうように立っています。
そして入り口には狛犬ににた石像が侵入者を排除しているようです。

本堂の前の開けたところには聖獣にまもられる形で仏様が柔和な表情をしています。
ああああ、なんだかとってもキレイ。
全体がひとつの作品のよう。

と、本堂のほうに子供がいるのを見かけます。
みぶりてぶりで本堂の中を見学したい旨を伝えます。
最初は意味がわからなかったようですが、しばらくするとわかってくれます。
OK!
彼が先頭にたって案内をしてくれます。
そしてもうひとり、もうすこし年が上の男の子も参加して、2人して中を案内してくれることになりました。
入り口で靴をぬぎ、はだしになって中へ入ります。

そこには黄金に輝くおおきな仏様。
お香の匂いがあたりにたち込め、とても荘厳な印象。
足から伝わるひんやりした冷たさと、あたりの静けさが神妙な気持ちにさせます。
ゆっくりとお祈りをします。。。

さて、、お祈りの後はどうしようか、、と思っていると、先ほどの子供が、もっと案内してくれるといっているようです。
ありがたい。。
まず自己紹介をすることにします。英語はまったくつうじませんが、身振り手振りでなんとか通じるものです。
小さいこのほうはウック。大きいこのほうはトゥック。
小学校低学年と高学年くらいの年頃でしょうか。。(?)

二階にのぼっていくと、そこにも立派な仏像。。なかなかに広いたてものなようです。

さらに鍵がかかった扉をあけて奥につれていってくれます。
ウックが先頭にたちながら、歩きます。
唇に指をあてて、シィーーーっていいながら。
静かに歩けっていっているんでしょう。。なんでしょう?なにかあるんでしょうか。。。

なぞはすぐに解けました。
二階の奥のへやにもあった黄金の立派な仏像の裏に広がるひろい道場では、4人くらいの青年がお勉強をしていました。
どんなことをしていたのかは不明です。仏教系の修行の類でしょうか。。
まじめな顔でときにはなしあって、ときには書物に目を落としています。

お寺で共同生活をしながら修行をしているようです。
このウック君、トゥック君も修行中の身???
なのかもしれません。

さてこのウック君。カメラをみるのがめずらしいらしく、僕のかめらやデニスのかめらを使ってパシャパシャパシャパシャ。
いっぱいいろんな写真をとってくれます。
おもちゃ、ですねー(笑
「おーーー、上手!!!」ってほめたげると、うれしがるんです!すごく、楽しい。。。

さて、1時間半くらいはそうやって案内してもらって、一緒にあそんでいました。
そろそろお寺をあとにすることにします。
だいぶさみしいけれどもウック君、トゥック君ともお別れです。
ありがとうね。すごくうれしかったよー。ばいばい。

デニスと僕はまた走り出します。
走り出してまもなく、おじいちゃんに話しかけられます。
英語ができるようです。

ちょっと特徴的な発音でおじいちゃんが言っていたのは、、、
アメリカバッシング。。
戦争当時のことをいっているようです。アメリカ軍に撃たれた銃痕がこことここに残っているっていって見せてくれます。
当時にどんなにつらかったかを熱くかたっています。
「アメリカはきらいだ。」
なんども言っていました。
71歳だっていうそのおじいちゃん。
そこを旅行者が通るたびに、アメリカ嫌いを話しているのかもしれません。。
こんなところにも戦争の傷跡をみることができました。。。。

さて、だいぶお散歩しました。
途中で遠くに見えた高い塔にたどりつこうと画策したんですが、どうにも道にまよったようです。
あたりも薄暗くなってきたんで、今日はもう街へかえることにします。

大通りに出て、街の方向へ漕ぎ出します。
が、一向に街へはつかない。。。
近くの人に道をきいてようやく正しい道を発見。あー、よかった。。。。

なんとかホイアンの街へもどったぼくたちは夕ゴハンをたべることにします。
声をかけてくる客ひき何人かから相場を聞き出して、食事へ向かいます。

適当に選んだお店でたべることにしたのは、
カオラウといううどんにちかい食べ物と、ホワイトローズっていう、わんたんのようなたべもの。
どちらもホイアン名物なんだそう。

これがどちらもおいしいんだーーー!!
暖かいカオラウは、上にたっぷりの香草とかりかりのクルトンみたいなものがのっていて、風味をましているし、
ほわいとろーずのほうはこれもまた舌触りがばつぐん。ニョクマムをつけてたべると、ああ、幸せです。
ベトナムのゴハンははずれがありません。。
この香草ラッシュが嫌いでなくてよかった♪

ホイアンの夜はゆっくりとふけていきます。
夜がやってくるとともに、ぼんやりとした光がそこここでうかびあがって。。。。
夜の街を幻想的な雰囲気に彩ります。

ちょっとやさしくて、ちょっとあやしくて、でもあったかい。そんな雰囲気の街です。
友人がきつねがでてきそうっていう表現でこの街を表現していました。
すこし、わかるようなきがします。どこか不思議な雰囲気がするんです。路地にまよいこんだら、どこか別のところへとばされちゃうんじゃないか、みたいな(笑

でも、、
夜の顔がとってもうつくしい、そんな街です。

今日の出費
チャリ 10
フエからホイアンへのバス 38 (2.5ドル)
夕ゴハン 35 カオラウ+ホワイトローズ!
宿 80
合計 163千ドン 1222円

    • ささき
    • 2008年 1月18日

    1 ■おつかれさまです!
    ささきです。

    めちゃいい風景ですね。。
    かなり旅行に行きたくなりました。

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