カテゴリー : 2008年 2月

トラブル

チェンマイの、夜。

宿に隣接した飲み屋でタイ人とのんでいたときのこと。

飲んでる中に、日本人の女の子がいたんです。
もう、深夜になったところで、おなかがすいたといい始めました。

するとタイ人、、
「ロッティを買いに行こう」

ロッティっていうのは、インド発祥(?)のクレープみたいな料理。
あまーいコンデンスミルクと、お砂糖かけてたべたりします。
もっちり、さくさくで、おいしーのです。
彼女はこのロッティが大好きだと、話していたのですね。

タイ人のバイクにのって、夜の闇に消えていきました。

そのときは、あまり気にしてなかったんです。
すぐもどってくると言っていたし。

でも、、ね。
なかなかかえってこないのです。
すぐに戻るといっていただけに、
ちょっと心配になってきます。
そのタイ人ともそんなには親しい間柄にはみえなかったのです。だから、なおさら心配。

もう、ほとんど朝になってもかえってこず。。

飲み屋はすでに閉店。
みんなねどこに引き上げていきました。

9割がた、問題ないとおもってはいるけども、、
ちょっと心配。だいぶ心配。

すっかり閉じられた門の前で、、待ちます待ちます。

明るくなっても帰って来ません。
待ちます待ちます。

あーーー、、、あの時、止めとけばよかった。とか、、
すぐかえってくるっていいながら、連絡すらないって、、なにか事件にまきこまれた!??とか。。
もろもろ、、頭に去来します。

客観的に考えたら、やっぱり危ないシテュエーション。
知り合って間もないタイ人について、深夜に、、先方の移動手段で、二人きりで、いっちゃったわけですから。

後悔。後悔。後悔。
ひき止めときゃ、よかった。

多分、問題ないでしょう。。
子供じゃぁないんだし、もろもろ事情もあるでしょう。。
そうは思うんだけども、、最後にあった日本人として、万が一の時には方々連絡しなきゃいかんなーーなんて、、使命感も感じるわけです。

あーーー。。。。。。
どうしよ。。

8時になってもまだもどってきません。

徹夜したおかげで、目はしばしばするし、なんつーか、、罪悪感でいっぱいだし。
散々です。。

水を、、、買いました。
飲みました。
ちょっとね、、落ち着くんですわ。

朝、すこしずつ人通りがふえてきて、、、いつもどおり、、一日が始まります。

するとね、、帰ってきたんです。
例のタイ人に連れられて。。

そのコもちょっと疲れた表情。
結局ロッティ屋さんにはたどりつけなかったようです。
バイクが故障しちゃって、、タイ人の家で、隣の人が起きてくるのを待つことに。
隣の人にバイクを借りる算段ですね。
その間、家に入るようにすすめられたけども、、そこは外で犬と遊ぶことを堅守したとか。。

ほんとにロッティを買いに行く途中でトラブル発生したのか、、そもそもそういう口実でつれていこうとしただけなのか、、真相は不明です。

でも、、無事で、、よかった。。
本当、、よかった。。

肩の荷がおりました。

やっと、、眠れます。
ベッドがあったかくて、きもちいい。。。なんて思ったかどうか。
すぐに意識は刈り取られていって、、昼まで快眠。

P.S.
ちなみに、、その日の午前中のバスで、ラオスへ移動する予定でした。。。
しょうがない。明日、移動ですね。

朝日と、首長族と。 メーンホンソンにて。

2008/2/20

メーンホンソンという山間の街にて。

寝ぼけ眼で窓の外をぼんやり眺めます。あたりはまだまっくら。。
遠くで犬のなく声が聞こえます。

今日は街はずれの小さな小山から朝日を見る計画です。
山の上にはお寺がたっていて、そこからは街全体が見下ろせるはず。

シェムリアップで会った、Sさんと昨日合流して、今日は一緒に行動です。

もぞもぞと起きだして、Sさんの泊まっているホテルへ向かいます。
ぼんやりと明るくなり始めたばかりの街に出歩いているひとはほとんどいません。
夜の喧騒がどこへいったやら。街はまだねむっています。

さて、Sさんとも無事合流を果たし、Sさんの借りているバイクにまたがります。

昼間は暑いくらいの陽気になりますが、やっぱり朝は冷えます。
冷え切った空気を押し開きながら、バイクはひたはしります。

町外れの小山はすぐ近く。
ぐんぐんと力強く地面を蹴って、バイクは進みます。
視界がどんどんひらけていって、頂上の寺についたときには、街が一望できるようになっていました。

ふもとの街で買ってきた暖かいコーヒーを、すすります。

左手に見える大きな飛行場。
街の中心にちょこんとある湖。
郊外に広がる田んぼと、その奥にそびえる山々。
盆地になった街には、うっすらと白くもやがかかっています。
asahi-mae

山々の間がすこしずつ明るくなって、、朝日の登場が間近に控えてるのをを知らせています。

見る見るうちに、山々の赤くそまった部分はひろがっていって、
同時に、街にかかったもやも一層、濃さを増していきます。

あああ、そろそろ、、、くるかなぁ。。。

充分気分がもりあがったところで、真打が登場します。

朝日です。
asahi-full

僕がみてようと見ていまいと、毎日のぼってる朝日。
でも、こんなに、キレイなんですねえ。

普段はわざわざ見ようとしないけど、毎日毎日、繰り返されてるんですね。

、、、太陽の移動をこんなにしっかり感じられる瞬間って、朝日と夕日が一番だと、思います。
最初は小さな点だったのが、ぐいぐい大きくなっていって、すぐに丸々とした太陽が全身を現します。

すっごく身近な現象だし、いままでも何度もみてきたはずなのに、、、なんだか新鮮なかんじがします。

早起きしてよかったぁ。

日本帰ったら、家の近所に上る朝日もみてみよっかな、って思います。

さて、、今日は移動もなし。ひさびさに、観光っぽい観光をいたします。

宿へ戻り、ちょっと休憩したところで、またバイクにまたがります。
ぷわーーーっとそこまでひとっ走り。(sさん、ありがとうございます!)

山の中につっこんでいくような、ほそーーい道をこなしたあと、数キロの未舗装路が続きます。

髪は砂埃にまみれて、、、お尻はバイクの振動でビリビリしてきたころ、ようやく小さな集落へ到着。

首長族の村です。

ミャンマー国境に近い、ちいさなちいさな、村。
首に真鍮のリングを巻いて、首を長く伸ばしている女性たちで有名です。

小さいころから、リングをすこしずつ追加しながらすこしずつ首をのばしていくそうです。

村の入り口で入場料250バーツを支払い、中へ。

うっすらと土煙の舞う、素朴な顔の村です。

確かに、いました。
首を長くのばした、美しい女性です。
kubinaga-tooku

こんなちいさいコも首にリングをはめています。
kuinaga-syoujo

彼らの収入のほとんどは、村へ訪れる観光客がおとしていくお金によっているそうです。

「見せ物」的生活。 あるガイドブックにはそんな文句がありました。

たしかに、その通りです。
カメラを向けると、明るく笑う少女も、、、
ちょっと物憂げに笑う少女も。

見せ物。それがいいことなのか、どうなのか。そもそもいい悪いを論じるような性質のものじゃないんでしょう。

観光産業といえば、まさにそのとおりです。

でも、なんとなく、しゃきっとしない、そんな気分です。

日本で、ほんのちょっと働いてためたお金で、ふらふら歩きまわってる、僕。
よそ様の生活みて、珍しいものを見たって喜んで、とくいげにお金を払ってる僕。
いや、いい身分です。

まだ、旅は続けます。

P.S.
重鎮。
kubinaga-jutin

子供の世話をしている、少女
syoujo-kodure

こわいもの。

感受性が、豊かです。

、、だから、お酒に弱いです。

想像力が、豊かです。

、、、だから、幽霊がこわいです。

そして、想像力が豊かで、感受性も豊かな僕は、、

、、、、犬が怖いです。

タイって犬がいっぱい。
街中あるいていると、そこら中に犬がごろごろ。

自転車乗ってると、、何を思ったか、猛烈な勢いで吼えながらおっかけてくることが、、、ある。

ほとんどの場合は近くを通っても視線すら動かさない彼らが、
どういうときに、ほえておっかけてくるのか、不明。
まったくわからないからこそ、さらに、こわい。。。。

この恐怖感、幼少のころ犬にかまれたことでもあったんじゃないかと疑っちゃうくらい。

タイの夜は出歩くのが、こわい。
治安は比較的いい、タイのこと。その点はなんぼか安心ですが、、、なにが怖いって、、、。

万が一、犬が吠え出したとする。
なぜだか僕に敵意むき出しで吠え出したと、する。
そんなとき、タイ人ならなんかうまーくいなしてくれて助けてくれるのです。
でも、夜だと近くにタイ人がいないかもしれない!!!

だから夜歩きは怖いのです。

、、そろそろラオスにぬけようと思います。
ラオスは犬いっぱいかなーー??

山中でみつけたあったかさ

2008/02/16
(日付、前後してアップしちゃってます><)

今日の予定は80キロほどの北上。
ミャンマーとの国境になってるほそーい川沿いの山道を、こいでます。

上り坂とくだり坂が規則ただしく交互に繰り返します。
小高い丘をのぼりきったところで小休止。
となりでちょろちょろ流れる小川の音が聞こえたりなんかするとなんだか元気が復活です。

よしゃ。きょうもがんばるぞーーー。
yamamiti

あたりに広がるのは、秋を思わせる森林たち。
落葉の時期なのか、
大きな葉っぱがいくつも地面に落ちていて、自転車で踏むたび、ばりっと大きな音をたてます。
現地の人がおおきな籠を背中に背負って葉っぱを集めています。
なににつかうんでしょう。。。。
kareha-atume
(ちょっとわかりにくいですが、かごを持ってる人、ちっちゃくみえるでしょうか。。)

2時間ほどこいだところで、温泉マーク発見。
どうやら次の曲がり角を曲がると、温泉があるようです。
片道7キロとのこと。

、、、往復14キロ。
まー、それくらいの寄り道ならいってみよっかなーーーーー。。。

それまではうっそうとした森の中を走っている感じだったのが、一気に周囲はひらけます。
ちょっとした盆地をわたった向こう側に温泉があるようです。

山にむかってぐぃーーーっと伸びる道。
yamahe-miti

多少のアップダウンも気になりません。  、、、あんまり。
dandan

なんてったて温泉ですから。
くぅーーーーってはいって、風呂上りにつめたーーーいビー、、いや、コーラをぐいっとやったらさぞ気持ちいいだろうなーーーー♪

ペダルふむ足も普段より軽く回ります。

おお。
見えてきました。
食べ物の屋台に囲まれて、きれいに整備された芝生。
その中央にもうもうと湯気を吐き出しながら源泉が吹き上げていました。
gensen

gensen-up

おおっ。
これぞ温泉。

、、、

、、、、、

、、、、、、、あれ、、、入浴するところは???

さきほどの湧き出ているところはとても入浴できるようには見えません。
第一あつすぎそうだし。。。

周囲を見渡してもそれらしいところはありません。

もしや、、、タイは温泉で入浴なんて文化はないのか”!??
おお。
激しく残念。
ここまで気合いれてこいできた僕のがんばりはどこに。。。
半ば鼻歌まででるくらいに楽しみにしてたのに、、おおぉ。。。

まぁきれいな公園みれたから、、、いいか。。
自分をごまかしながら、周囲散策。

と、なにやら英語の看板。
”single mineral water →”
ミネラルウォーターの販売のようです。

いってみました。
せっかくですし。

と、、案内のにいちゃんに声をかけると、、、
あら。
またどこかへ案内されます。。

そうです。
入浴施設、そこにありました。
個人用の浴室になみなみとあふれんばかりのお湯をたくわえてあって準備万端。
トイレ風の建物だったんで、外観からはとても気付きませんでした。。

源泉かけながし。
さっそくじゃっぷーーんとな。
nyuyoku

この感じです。
しみいりますな。。。。
ちゃりこいできて、よかった。。。

ゆたっと回復。
風呂上りには念願のコーラもいただき、、至福。
普段外国人がくることもあまりないんでしょう。
なんだかものめずらしそうに話しかけてくれます。
タイ語なんで、ほっとんどわかりません。でも、笑顔でなんとなくコミュニケーション。

結構回復しました。

またメインロードに戻ります。
soranimukatte

いくつもいくつも丘を超え、谷を超え。
途中、いくつか少数民族の方の集落がありました。
syuraku

質素な家がぎゅーーーっと集まっています。
あたりには出歩く人もいっぱい。
結構にぎやかな感じでした。
お祭りかなにかあるのかもしれません。
それこそ老若男女。大きな青竹を運んでいます。
体格にあわせて、1本だったり3本だったり。
広場には大量の青竹が集まっていました。
なにするんだろーーー。。。。
でも、ひとつの共同体がなにかの目的のためにこんだけ人をうごかしていて、そしてみんなが実にたのしそーに動くってなんだかステキ。。。

もうちょっとみていたら、たのしそうなお祭り(?)が見られたかもしれません。
が、、、今日の宿jにたどりつかねば。。。
またペダルにとりかかります。

のぼったり、くだった

水と食糧がそこをついて@タイ山岳部

2008/02/17

残り一個。
朝買った6個入りのマフィンもだいぶ寂しい状況になってきました。

水はペットボトルに3センチ程。

空にはカンカンと元気のいい太陽がどっしりと座っています。

山の向こうには、、、、山が見えます。

前方に見えるのはいつ終わるともしれない上り坂。
民家は、もう、しばらく見ていません。

自転車を降りて、押して登ります。
ぐっぐっ。
地面から自転車を引き剥がすようにして、少しずつ、少しずつ、進みます。
体を前傾姿勢にして、自転車の重さに負けないように、一歩一歩。

ちょっと立ち止まって、休憩します。
右手で前ブレーキをかけて、左手でタオルを。

、、、ずるずるずる。。
タイヤはロックしたまま、重みに耐えかねてそのままずるずると滑ってしまいます。

あーーー、やっぱり坂きっついんだなーー。
それを見て、いまさらながらに思います。

——-

ターソンヤンという街から、ソップモエイという街まで。
120キロ移動するつもりでした。
山道を120キロも移動しようと思ったのは、間に街がないから。
タイの人に聞いても、次の街は120キロいかないと無いねーといわれちゃいます。
それに前日は山道、アップダウンのはげしい道を90キロ以上走り切ってます。
あと30キロくらい増えても大丈夫じゃないかなーーーー。。。

甘かった。。。。

前日の道はアップダウンが激しいといっても、ミャンマー国境になっている川沿いを走っていたので、短い上り坂と下り坂の繰り返しだったんですね。
たしかにきつい。
きついんだけど、坂のおわりが見えるから、そこまでがんばろーーーって思える。
そしてそこまでのぼったらこんどは爽快な下りが待ってる。
だからがんばれました。

でも、今日の道はちょっと様子が違う。。
川から完全に離れてしまって、山の中へまっしぐら。
坂道は終わりが全く見えません。

必死にペダルを踏むも、急な坂道でのそれは、とっても重い。
ふくらはぎはギリギリと悲鳴をあげて、顔中から汗が噴き出します。

そしてなによりつらいのが、補給ができないこと。
あたりに民家はありません。
いわんや商店なんてもちろんありません。
道中、唯一会ったのは、、、、アリ(?)の幼虫をザルに入れて売っている女の子。
いざというときには栄養補給できるかもしれませんが、できればちょっと遠慮したい。。。

朝出発するとき、いつもより多めに食糧と水を買っておきましたが、それももう尽きる寸前。

まだ予定の半分くらいしか進んでないのに。。。
太陽はたかーーいところにあります。でも、もう降りにはいっています。。

うーーーん、、、やばいかなーー。。

我慢しきれなくなって最後の水を飲んじゃいました。
さすがに水無しでこの山道は危なそう。。
そのころにはちょっとした登り坂でも押して歩きたくなるくらいに足も疲労してました。。

さてどうしよう。。
このままじゃ夜中までかかっても次の街までたどり着きそうにありません。
山中で野宿はぜったいに避けたいところです。

もろもろ考えた末
、、、
ヒッチハイク、することにしました。

幸い車はときどき通ります。
1台くらい乗っけてくれるでしょう。

初ヒッチハイク。
ちゃんととまってくれるかな?
のっけてくれるかな?
ちょっとどきどきです。

さっそくきました。トラック風の真っ黒な車。
すかさず乗せてーーーーってアピールします。
手、ガンガンにふって。。。

キキッ。
あっさり止まってくれました。
街までのっけていくのも、すんなりOK。
ニコニコとしたいいおじさんでした。

天使に、みえます。

、、、車ってすごい。
さっきまであんなに苦労していた坂道が一瞬。
さーーーーーって、風景がすっとんでいきます。

なんだか、ウソみたい。

車なんて乗りなれた乗り物なはずなのに、
とっても不思議なかんじがしました。

さっきまで必死に戦っていた山道に、なんだか勝ち誇ったような、そしてまた申し訳ないような。。。
ちょっと変な気分になりながら、荷台でゆられます。

ガタンッ。
いつのまにか眠り込んでいたようです。
車が止まる振動で目が覚めます。
あたりはいつの間にやら、街。
ついたようです。

本当にありがとう!とっても助かりました!!
お礼をいう僕に、
“グッドラック”
笑顔でそういうと、トラックは走り去っていきました。

トラックは一気に小さくなっていきます。

さっきまであんなに苦労してたのが別世界。街にはゆったりとした日常がありました。
なんだかほーーーっとして力が抜けていきます。

食堂をみつけました。
かけこんで、コーラを注文。
ぐぐーーーーーって飲み干します。
ものすごく、、、おいしいんです。。
それこそ五臓六腑にしみわたるっちゃこういうことを言うんでしょう。
なんていうんでしょう。シャッキーンとするんです。細胞がシャッキーンって。

二本目のコーラと炒飯(カオパット)を注文して、やっと落ち着いて周囲を見回します。
もうすっかり夕焼け色の町内は、にぎやかで、はなやか。
学生バックもった子供たちが買食いなんかしています。

あーー、かえってきました。

夕日がゆっっくりと山肌へ沈み込んでいきます。

、、山道を、おなかいっぱい満喫した1日でありました。。

ミャンマー入国。埃と川と。

2008/02/15

ミャンマーへいってきました。
ビザなくても、国境付近だけだったら簡単にはいれます 。
パスポートを渡して、かわりにメモみたいな許可証もらって。。。

国境の橋をわたると、、、、

そんなにかわりません。
変わったことといえば、巻スカート姿の人がふえたかなーーっていうのと、シクロが多いこと。
あとは自称ガイド(?)のあやしいおっちゃんがいっぱい声かけてくることくらいです。

と、、、おもってました。
最初は。

でも、、、それは表の顔。
観光ルートになってる、メインストリートを一本、二本脇に入ると様相一転。
ちょっと素な顔がありました。

土色の砂埃がもうもうと舞い、
上半身裸の男の人が悠々と歩いている。
頭のうえにざるのようなものを乗せて売り歩いている女の人。

道のわきには質素な家が建ち並び、軒先で子供たちが走り回ってる。
道のどまんなかに犬が座り込んで居眠りしている。

雰囲気はタイよりはカンボジアに似ているかもしれません。
でも、もっとたくましい印象もうけました。
なんでだろう。何が違うんだろう???

メインストリートから外れてどんどん進んでいくと、川があります。

炊事場兼、選択場兼、浴場兼、水遊び場。
人々のくらしがぎゅーーーーっと集まっていました。

熱心に洗濯している女性のとなりで、子供たち、おおはしゃぎ。
sentaku

すぐとなりには石鹸で丹念に体を洗っている人。
野菜をあらっている人もいます。

なんだか用事がない人えおしゃべりにきているようです。
社交場でもあるんですね。

川を生活の一部としてしぜーーーーんに利用する。
少し前まで日本でも普通のことだったのかもしれません。

そんな風景、ここにありました。
kawanoseikatu

ミャンマーの人は恥ずかしがり屋。
カメラをむけると、恥ずかしがって顔をそむけてしまいます。
そのくせ、写真には興味があるよう。
しきりに、自分以外のほかのひとを撮るように勧めます。
“いやーーー、私はいいやいいや!それよりほら、あのコ、あのコとったげなよ。ほらっはやく!!!”
おばちゃんにカメラむけても強引にいなされちゃいます。

かめら向けた時の反応も各国結構ちがうなーーー。
タイの人はポーズとったりなんかしてくれます。いやっってあっさりいわれるか、ノリノリでとらせてくれるか。
カンボジアの人は、はにかんだ笑顔をみせてくれることが多かったきがします。
ベトナムの人はポーズなんかはとらないけど、笑顔で写真とらせてくれました。

どれくらいカメラが普及しているか、観光客がどれだけくるか、そこらへんで大分ちがってきてるのかもしれません。
同じ国でも田舎と都会じゃぜんぜん反応ちがいますもんね。

やっぱりタイとはちょっと違ってた、ミャンマー。。。
ちゃんとゆっくり滞在してみたい国です。

早く政情安定すろと、、いいな。

P.S.
いくつか撮った、写真たち。
gakintyo2

huro-mae

bousi

遺跡の町のちっちゃな楽園

2008/2/13

柔らかい風が全身を包み込みます。

這うようにのびたツタの間からは、一面のバナナ畑とさらにその奥に佇む大きな湖みえます。。。

耳の奥にやさしく入り込んでくる、鳥の声、風の声。。

籐でできたゆったりとした寝椅子は、傍らにおいたコーヒーの香りと一緒になって全身から力を奪っていって、、、、。

、、、すぴぃ。

あ”ーーー、快適です。。。

今日はカンナーン・ペッという街に滞在してます。
せっかく遺跡の街にきたのだから、遺跡めぐりをしようと思って連泊決定。

ところが、いざ出発しようとしたときに宿のオーナーから、
「ウチの農園に一緒にいかないか?」
誘われました。

オーナーはなんだか世話好きのおいちゃん。

せっかくなんでそういうトコにいくのも面白いかなーと思ってついていくことにします。

ひっぱりだされてきた車はいかにも年季の入った、ミツビシ車。
30年も使ってるそうです! 、、、
日本車は丈夫だーーーってしきりにほめてくれました(笑
mitsubishi-sya

ガタゴト道を揺られること30分。カンボジアの道を思い出しました。

ついたそこは、広大なバナナ農園。

その片隅にはゲスト用の建物がありました。
オーナーが作業している間、そこらへんで待つように言われた僕。

冒頭の記述はそのときの状況です。

asi-roby

tutakarano-kesiki
(こんな感じ)

いや、本当に快適なんです。
大自然の中(人の手が加わった自然ではありますが。)、そこに溶け込むように建物があって、それを満喫するために考え抜かれた設備がある。

ゆったりとした時間と、オーナーとののんびりした会話。
遺跡はめぐれなかったけれども、ひょっとするとそれよりもずっとステキな時間だったかもしれません。
hanmokku
(オーナー)

あぁ、のんびりしてしまいました。

、、オーナーは自分の手で、この農園にゲスト宿泊施設をつくっているそうです。

建物作って、内装作って。。
すべてを自分の手でやる。
だからこその愛着も湧いてくるし、なにより完全に自分が理解していることが好ましい。
そう言っていました。

ゲストハウスの経営の傍ら、農園運営と、新たな宿泊施設作成まで手がける。
きっと、やらないといけないコトはいっぱいあるはずだけど、オーナーはそれを微塵も感じさせません。
働くことと生活することが、自然体でひとつになっている感じ。
いい意味でオンとオフの境目が無いように見えます。

農園のすばらしさを得意げに自慢するオーナーの笑顔を見ていて、
こんな働き方もステキだな、、、そう、思いました。

P.S.
上記の宿泊施設の写真です。

外観。 たくさんの花に囲まれて、ドーンとたってます。
outi

バナナ畑、こんな感じです。ひろーーい!
bananabatake

針路決定。

2008/02/12

今日は日記っていうより記録と報告です。

今日はカンペーン・ペッ という街に滞在。
昨日滞在のナコーンサワンから120キロほど北上。

お尻の傷(?)すっかり癒えました。心配してくれた方、ありがとう♪

今日もじっくりこぎました。
昨日WEBを見てて発見。
(ここから僕の備忘録的になってます。。ゴメンナサイ)

自転車の漕ぎ方。(自転車乗ってる人には常識なんだろーけど、、、素人ですからご勘弁を><)
①回転数でパワーをかせぐ!
②踏み込みだけじゃなくて、押し足、引き足も。

もっといっぱいかいてあったけど、僕が気をつけるようにしたのは上のふたつ。
興味あるかたは、こちらを。(http://homepage1.nifty.com/kadooka/index.html)

①のほうは、、、毎分70回転くらいをキープするくらいの回転数で漕ぐと効率いいそう。あんまり重いギアでゆっくりこぐよりいいんだって。確かに筋肉疲労はこっちのほうが少なそう。
②のほう。これも納得。上から下に踏み込む動作(↓)が一番自然に行ってる自転車こぎだけども、後ろから前への押し足と(→)、前から後ろへの引き足(←)もつかってこぐと、いろんな筋肉総動員できるから効率がいいんだそう。

早速①も②も試してみました。
どちらも好感触!!
スピードは出やすいし、一日こいでも関節はいたくならなかったし、効果あるんじゃ。。。。。
ちょっとしばらくためしてみます。

それともうひとつ。
これまでの移動ルートと、これから予定してるチェンマイまでのルートを地図にのっけてみました。
距離をしらべられるサイト(http://japonyol.net/editor/distancia.html)でしらべたら、いままで880キロくらい走ってきたらしい。もう一息で1000キロだーーーー!!!!

※赤い線がすでに走った部分。青い線がこれから走る予定のルート。
(クリックして拡大したほうが見やすいやもしれません。。。)

当座の目的地はチェンマイ。
アユタヤから北上してチェンマイに至るルート、、、おっきぃ国道をひたすら北上しようと思ってました。
でも、毎日舗装がきれーにしてある道路を、同じような景色みながらこなしていくってのもちょっとどうかなと思い始めた矢先、、、今日滞在したゲストハウスのオーナーがミャンマー国境沿いのルートを提案してくれました。

渡りに船!!!

早速、検討⇒採用。
ちょっとぐるーーっと回る感じでチェンマイ目指します。
途中、山岳地帯やら、少数民族の居住地やら、、、温泉やら。。。。
夢、ひろがります。。。

ちょっと、、、たりない。

2008/02/11

今日はナコンサワンって街に滞在してますーーー。
なんだか、ちょっと規模がおっきぃ街。

昨日とまったチャイナートからは60キロくらい北にあります。

60キロの移動だと、午前中にはついちゃって午後からはゆったり観光です。

街には黄色い布に赤い文字でかかれた垂れ幕がいっぱい。
よーくみると、chinese new yearってかかれてます。
旧正月ですね。

なんだかお祭りムードって楽しい。。
昨日の夜も宿の周りには屋台がいっぱいにでていて、とってもにぎやか!!!
maturi

話はまったくかわりますが、昨日の宿で、(真性)チャリダーに会いました。
ドイツ人夫妻。
おそらく40代後半もしくは50代。
ドイツからタイまで自転車できたそうです。
さらにバンコクから船でニュージーランドへわたるそう。。。

愛車のチャリも立派そのもの!
なんつーーか、、、強そうです。。
tyari

夫婦で助け合いながら旅しているんでしょう。
夫人の染み入るような笑顔がとっても印象的でした。。。

ステキ、です。

(ドイツからタイまで、25000キロっていってた。。すっごい。。。。)

おいしいビールと真っ赤なおしりと

2008/2/9

昼ごろくらいには、少しずつ異変が頭をもたげていました。

向かい風に翻弄されながら、その少し重たいペダルを懸命に踏み込む。
汗が、噴きだす。
昨日までは簡単にこなせた距離が、今日はとっても難儀な距離に感じられる。。。

なんでだろーーーっておもいながらも、ひたすらペダルと格闘です。

今日の予定は、アユタヤを出発して、一路北へ。アントン、シンブリといった街を経由して、チャイナートの街まで。
およそ130キロの道のり。

ですが、、もう目的地を変更したくなってきます。
シンブリで一泊しちゃってもいいかなーーーーって。
シンブリは今日の道のりのちょうど中間地点。
逆にいうと、シンブリを出てしまうと、今までの道のりと同じくらいの距離を走破するほかなくなっちゃいます><

苦渋の決断。

やっとたどり着いたシンブリで、屋台ごはんとサトウキビジュースを買い込み、こかげのベンチで休憩。
すでに日は高くなりつつあって、出発するなら早いほうがよさそうです。
うーーーーんん。。。。
5分ほどまよったでしょうか。

ふと、バカらしくなってきました。

せっかく旅してるのに、、、自分で自転車を選んでいるのに、、、、あんまし楽しくないってのじゃ意味ないなーって。
どうせなら楽しみたいなーーーって。

そう思ったらフッと力が抜けてきます。
とりあえず、そのままベンチでお昼寝タイム。
体が疲れてたのと、そよ風が気持ちいいので、すぐにスヤスヤ。。。。

30分ほどで目が覚めると不思議と体が軽くなってます。
おお。コレならチャイナートまでいけるかも。
気合がさめちゃわないうちに早速ペダルに足をかけます。
tyari

、、、そういえば。
今日の朝、自転車チェックしてなかったことに気がつきます。
前後のタイヤの空気圧を確認。。。。

、、、後輪、みごとにスカスカでした。
こりゃぁ、、、ペダルも重くなるや。。
後輪の空気が抜けていて、タイヤがゆるゆるになっていて、、、それで抵抗が大きくなってみたいです。
もともと向かい風でつらいのが、タイヤのゆるみでダブルパンチ。。。
憤怒をこめて、タイヤに空気を送り込みます。(こういうとき、空気いれあるととっても助かる。ありがとう、Rさん)

でも逆にこれで午後からはだいぶ快適に進んでいけそうです。

お昼ごはんでエネルギーも確保したし、自転車もサクサクこげるようになったし、、これでチャイナートまで問題なし。

なはずでした。
でも、今日はトラブルデー。
つぎつぎ問題発生します。

尻がね、、、痛いんです。
午前中、いつもよりおっきい負荷に耐えかねて無理な姿勢でこいでいたのかもしれません。

もう、尋常じゃなく、痛い。

普通の体勢で座りこぎは、もう、ちょっと勘弁。
ハンドルに肘をついちゃうくらいに前傾姿勢になってお尻の負担を減らすか、もしくは立ち漕ぎか。

立ち漕ぎは疲れちゃうんで、大概、前傾姿勢で通すことにしました。
これはこれで、空気抵抗、ほんとに激減するし、ペダルも踏みやすくて、効果テキメン。
ただ、普段つかわない、肘がハンドルにあたるんで、こっちが痛くなりそう。。。

スピードを落としたときなんかに、ふと、いつもの体勢にもどると、やっぱり痛いんです。。
尻の皮がむけて、ヒリヒリする感じ。
そこがサドルにあたると、、、、、、、、、。
ムギャ。

いつの間にかアタリは夕焼けモード。
少し、あせります。
できるなら明るいうちにチャイナートまでつきたい。。

田園風景のまっただなか、夕日がゆっくりと田んぼに寄り添っていきます。
yuuhi

ハンモックにゆられながらビール片手に眺めたら、さぞかし愉快だろーなーーーー。
、、、ヒリヒリの尻をかかえて必死にペダルを踏みながら、妄想三昧。

そうこうしているうちに、今度は道が変わりました。
いままではスイスイの舗装路だったのが、いつのまにやら、コンクリート状のごつごつした路面に。
こりゃ前傾姿勢どころの話じゃありません。
もう立ち漕ぎしかゆるされない。。
akuro

夕焼けの中、漕ぎます漕ぎます。
勢いに任せてこぎます。
漕ぐしかないから、漕ぎます漕ぎます。
ittyokusen

日がおちて、でもまだぎりぎり明るい、そんな時間帯に、チャイナートに入りました。

チャイナートの看板みつけたときのうれしさっていったらありません!

ようやくホテルにたどりついて鏡で確認すると、お尻はまっかっか><;; 
歩くだけでもヒリヒリします。ビリビリします。

でもね、、気分はとっても高揚。。

最高においしいビールをいただきました。

P.S.
周囲にはすてきな田園風景がひろがってました。
dennenn