カテゴリー : 2008年 4月

夕食。本場の乾杯。

2008/4/2

uma

夕方、ようやくみつけた集落で宿もみつけて、安心して腹ごしらえ、ということで近くの食堂でチャーハンを注文してぽげっと待っていたときのこと。

ぞろぞろっと7,8人の男女が食堂に入ってきます。
がやがやと席につくなり店員さんに料理を注文しています。
家族+近所の友人って感じでしょうか。
かなり親しげに大きな声で話しています。

その様子を眺めるともなし、ぼーっとながめていた、僕。

と、手招きされます。
「カムカム。イートイート。」
カタコトの英語で話してくれたのは、どうやら一緒にゴハン食べよう。
ということなようです。

おお。大歓迎。
なんだかにぎやかな夕食会に参加させてもらえることになりました。

ほどなく運び込まれる大量の料理。
やっぱり中華は大人数でいろんな種類の料理をわけて食べるのがおいしそうです。
自分ではきっと頼めないようないろんな種類の料理がどっさり。
どれからハシをつけていいか迷うくらいです。
中央には大きなトオガラシと肉を炒めた料理、その周りにならぶのは、身がどっさりついた白身の魚とおおぶりの野菜のスープ、空芯菜炒、キムチのような色をしたサラダやら、ピーマンとひき肉をいためたものやら、、名前はわからないけど、とにかくおいしそうなものがいっぱい。
syokuzi

促されるまま、手当たりしだいにハシをつけていきます。
これがどれもコレもおいしい。。
中華料理、さすがです。
ごはんがすすむすすむ。

ビールも続々と運ばれてきます。

ここで万国共通、
乾杯とあいなるわけですが、中国の乾杯は、文字通り、杯を乾かさなければなりません。
つまり、全部いっきのみ。
学生の飲み会みたいです。

なんだかお客様待遇してもらった僕。
次々と乾杯してくれます。
それも、いっぺんにじゃなくて、ひとりずつ。

一気にまっかっか。

ああ、でもうれしいものです。
こんなおいしい料理とお酒ってのももちろん、歓待してくれたその気持ちがうれしい。

中国人のイメージ、日本ではあまりよく語られないことも多いですが、いろんな人がいます。
一日中ひとりで自転車をこいでいた僕にとってこの夜の食事はじぃっと体にしみこんでいくような喜びでした。

と、もうひとつ、気付いたこと。

食事中、鳥の骨やら魚の骨やらを取って、器の片隅によけておきました。
と、それをみた隣の中国人、「いーんだよ!つくえの上にだしちゃえば!」ってなことを言って(たぶん)
どんどん机の上にあけちゃいました。
みるとまわりの人もみんな同じようにしています。身なりのいい感じのお母さんもおんなじ。
おまけに出されたひまわりの種の皮は足元にぽいぽい捨てるから、机の周囲はすごいことになってます。
でもこれが中国流。(そういえば前、広州でも同じこと目撃しました。)
郷に入ったので郷に従って、僕も机の上に、床の上にぽいっぽいっ。なんだか不思議と開放感です。
お行儀悪いって信じてたことを、どうどうとやる喜び。
野糞したときの開放感とおんなじかなぁ。

P.S.
今日の宿泊はGUANLEIという街です。(漢字表記が本当ですが、日本語には無いのでアルファベットで。。)
一泊30元(450円相当)。充分キレイな宿でした。

中国のバナナ

2008/4/1

ahiru

モンローという、国境から少し北上した付近を走っています。

道端にでーーーっかいトラックが停まっていました。
おっ 
て思うくらいおっきぃトラック。
そこに規則正しく山と詰まれていくダンボール。
膨大な量です。

なんだろう??

あたりを見回してみます。
すると見慣れた果物が大量につんであります。

バナナでした。
周囲に広がっている果樹園でとれたバナナを出荷のためにトラックに積んでいるところでした。

トラックの向こう側には、箱詰め作業をしている人たちがいます。

少しだけ、おどろいたこと。
banana

緑色をしたバナナの房を、、
大きな浴槽のようなプールにつけてから、箱詰めしています。
近くでみていると、少し白みがかった液体。
農薬?ときいてみたけども、うまく通じなかったようです。
言葉の壁がもどかしい。

でもきっとやっぱり、薬の類じゃないかなぁ。
収穫した果物を出荷する前に農薬につけるという話、きいたことがあります。
もちろん、、収穫後の泥を洗い落とすための水っていうのもありえるけども、白っぽかったのが気になる。。
一瞬、舐めてみようかとおもったけども、怖かったのでやめました。

これまで、真偽の程がわからなかったので、都市伝説かもしれないとすら思っていたんですが、
実際自分でみてみると、実感。

バナナの皮はむいてたべるからいいけども、、
野菜なんかもこんな感じだったら、、怖いなぁ。。

食べる人と作る人のつながりが全くなくて、チェック機能なんかも全くなかったら、そうなってしまうのもしょうがないなぁと思ったりもします。
誰かがどこかでチェックをしっかりするか、もしくは作り手の誇りを育てるか。

それにしても、
安さと、見た目のキレイさを求めていながら、農薬使うなって言うのも無理な話だよなぁと。

安さと安全性と、あちらをたてればこちらがたたず。
だって農薬かけちゃったほうが絶対安いもん。
(ここの「絶対」は現状の話。農薬税とかで、コスト圧かけたら、また話は違ってくるかも? もしくは技術革新で、虫取りロボットつくったりとか。)

農業を趣味にして自分で作るのがいっちゃん安心かもしれないですね。

トンネルと妄想

2008/3/31

kodomo

ラオスから、、北上して、、中国に入りました!

街でみる漢字、漢字、漢字。
当然のことだけど、そんなことで国を移ったことを実感します。

もうひとつ、、中国を実感できる事実、、、道が、ラクになりました。
ラオスと同じ山岳地帯なのに、圧倒的に道がラクチン。

なんでだろーーって思ったら、、トンネルでした。
おおきい山は迂回せずにトンネルを通しているんですね。
東南アジアではほとんどみなかった、トンネル。

さすが中国。
経済力、あります。

ながーーーいトンネルがいくつもいくつも。
トンネルじゃなくて迂回しなきゃならなかったら、さぞ大変だろうなぁ。。
ありがたいことです。

ただ、、問題もひとつ。

明かりがついていないんです。
短いトンネルなら入り口から明かりがはいってくるけれど、
長いトンネルになると、ほんとうにまっくら。

明かり無しには自分の手すら見ることができません。

前も後ろものっぺりとした、闇。

心底、怖い。

まっくらな闇をみつめていると、焦点をあわせられなくて、あたまがくらくらしてきます。
見てるはずなのに、なにも見えない。でも自転車はこがなきゃいけない。

不安です。

だんだん怖くなってきました。
お化けやら幽霊やらの妄想が次々でてきます。

最初に頭に浮かんだのが口裂け女。
ちょっと前(大分まえ?)にはやった都市伝説で、トンネル内で口裂け女が猛ダッシュでおっかけてくるってのがあった気がします。
でも実際、映像としてイメージしたのは、ゲゲゲの鬼太郎の猫娘。もちろんアニメのです。(口裂け女がイメージしづらかったんで、ちょっと口がおっきぃ猫娘を連想しちゃったんでしょう。)
中国でゲゲゲの鬼太郎って違和感満点。リアリティーゼロです。
まったく怖くありません。
ちょっとなごみます。

いやいや、、もっと怖いのがあったはず。
怖いのは嫌なはずなのに、僕の脳みそは勝手に走って怖いものを連想します。

なんか妖怪の類がいたはず。
妖怪、、、。。。

妖怪の種類なんてそんなにしりません。
おもいついたのは、小豆洗い。
どんな妖怪かは、よくしりません。でも、なんかずっと小豆を洗ってるいめーじ。
だれもいないトンネルの中で小豆しゃこしゃこ洗って、、だれか来るのを心待ちにしてるおじいちゃんを想像して、、
またちょっと和みます。

漠然と、怖い怖いって思ってるとものすごくこわいけど、実際想像してみるとたいしたものおもいつきません。
だいたい、僕の怖いイメージって全部日本のものだから、外国だとなんとなくイメージあわないんですね。

怖いもの想像して、却ってちょっと和みました。
よかったーーー。。

そうこうしているうちにながーいトンネルもようやく終了。

トンネル出たところにある掲示をみると、全長3キロ以上もあったそうです。

P.S.
日本の長いトンネルでも見る、、空気を循環させるための、飛行機についているようなプロペラ。このながーいトンネルにもありました。
でも、全く動いていないんです。あんなに長いトンネルなのに、おそらく必要だからプロペラつけてるのに、それがうごいていないって、、また別の意味でめちゃくちゃ不安><

P.S. (2)
中国の大きな道路脇に掲げてある、看板。かぁいらしい。
e-drink

デジカメを置き忘れて

2008/3/30

ベッドの上で、目を覚まします。
あたりはまだ暗いけれど、、鳥の鳴く声がしています。

なんとなく、、起きるのが気だるい、朝。
二度寝をくりかえして、ちゃんと起きたのはそれから1時間くらいたってからでした。

のっそり起きだして、、荷造りニヅクリ。

あれこれ、バックパックに詰め込んで、、。

と、、ここで気がつきます。

カメラが、、無い。

カメラケースはちゃんとバックに入っているのに、、肝心の中身が無い。。。
他のバックを開けてみるけど、やっぱりそっちにも入っていない。
ベッドをひっくりかえしてみるけど、、やっぱり、ない。

軽く蒼白になりながら、、冷静になって(冷静つとめて)考えます。
昨日、、どっかいったかなーーー。。
どっかで落としてきた!??

カメラといえば、、やっぱり高級品。
本当にどこかで落としてきたのなら、、もう見つかるのは絶望とおもっていいでしょう。。
軽く泣きそう。

だめもとで昨日いったトコロを回ることにします。

夕方までは持ってた記憶があるので、、どっかにおいてきたとすればそれ以降。。
食堂で食事をしたあと、、ネットカフェにいったのが最後です。

走っていって、ネットカフェの兄ちゃんに、昨日落し物でカメラが無かったか、、聞いて見ます。
「???」
英語が通じないようです。もどかしさ満点。
でもラオス語でそんな複雑なこというなんてできるわけもありません。
おろおろ。。。。

目がばっしゃばっしゃ泳ぎます。
と、泳いでた目が見覚えあるもの捕らえます。

黒い、黒い、、僕のカメラ!
カウンターの中に無造作に置かれていました。

これっ!これっ!
兄ちゃんにいうと、、
「あーーー、そのことかーーー」
てな感じにニコヤカーーに対応してくれました。

昨日のおとしもの、、カウンターでとっておいてくれたんですね。

ラオスの人たち、ごめんなさい。
盗られてるだろうな、、なんておもっちゃってごめんなさい。

ありがたくて、、ほんわかうれしくなって、、、いい朝のスタートです。
らおす、すき。
 

(とはいっても、、カメラ置き忘れてくるなんて、無用心すぎ!きぃつけなきゃ。。。><)