フエの街あるき。王宮跡と結婚式。

2007/12/27

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写真はこちら。

http://picasaweb.google.co.jp/cottontonton/20071227

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今日は電車の中でお目覚め。

三段ベッドの一番上でねむっていた僕は、おきてすぐ天井にあたまをぶつけます。
、、、お約束です。

列車は朝もやの中をかきわけるようにして走っていきます。
、、、もやがはれてくるにつれて少しずつ姿をあらわしてくるのは緑一色の田園風景。
まだ朝はやいというのに、ベトナム傘をあたまにつけた

女性が田んぼでの仕事に励んでいます。
そしてそれにまざって活躍する牛たち。牛に農耕具をつけてひかせる姿がちらほら見れます。

種まきをしているようです。二毛作だからでしょうか。ベトナムは暖かいですから、二回米つくることもできるんですね。

と、そろそろ朝ゴハンの時間です。
前日のうちに注文をしておいた、フォーをいただきます。10千ドン。
列車のごはんってどんなだろう。。。と、、あまり期待してなかったんですが、どうしてどうして。非常においしいです。
レモンをしぼったさわやかさは朝ごはんにもぴったり。

朝食は、同室のオーストラリア人家族と一緒に頂きました。

(車内はこんな感じ。)

特におばちゃまがとっても親切にしてくれて、電車がつくまでの話し相手になってくれます。
おばちゃまは英語とベトナム語ができるので、ちょっとしたことを駅スタッフに確認してくれたりして非常にありがたい♪

ご夫妻も以前はバックパックでほうぼう旅行されていたそう。でも、子供たちにはそんな旅行はきついから、、、と今回はちゃんとしたホテルを確保しているそうです。
僕が3ドルのホテルに泊まっていたといったら、子供たちはびっくり。無意味に得意げな気分になりました(笑

窓の外をながめていると、さきほどのおばちゃまが解説をしてくれます。
あれは、爆弾の跡にできた穴だよ、とか、あれは戦争で亡くなった人のお墓だよ。。とか、、
悲しくなるようなものもいっぱいあります。

そういう跡が、美しい田園風景に同化している。
これもベトナムのひとつの顔かもしれません。

列車の中で、今はドイツにすんでいるというベトナム人の方とお話をしました。
ひさびさの里帰りだそう。
ベトナムのごはんのことや、はたまた日本のごはんのこと、ハノイやフエのことなんかを話します。
彼女はちょうど僕とおなじようにベトナムを南にむけて縦断しているそう。
フエでは船をつかったツアーがおすすめだよって教えてもらいます。
ありがたい。明日かあさってにでも挑戦してみようかなって思います。

そうこうしているうちにあっという間にフエに到着。
バイタクの運ちゃんに安いホテルを聞きいてみることにします。
値段は2.5ドルといいます。
おお。安いです。。

連れて行ってもらったホテルはそれなりにきれい。
そして驚いたのは、スタッフが日本語をしゃべること!カタコトの日本語ながら、意思疎通に問題はありません。
フロントの前には日本語の本までおいてあります。
日本人観光客、多いんですねぇ。。。(あとでしったことですが、地球の歩き方にも載っていました)

荷物をおいて、街の徘徊をはじめます。

宿で自転車を借りて街中徘徊です。
強烈な日差しがあたりを照りつけています。
ハノイに比べると圧倒的にあたたかい。
さっそく半そでに着替えます。

さて、徘徊の第一目的地は世界遺産にも登録されているという、王宮跡。
宿でもらった簡単な地図をたよりに進んでいくと、歴史をかんじさせる城壁がみえてきます。

圧倒的な存在感の城壁がまちのなかにドカンと存在している感じ。
でも、街ときれいに同化しています。

城壁のつくりはフランス式で、日本の五稜郭なんかと構造はいっしょらしいです。

王宮への入り口をみつけました。
55千ドンの入場料を払って中に入ります。
入り口付近にある模型によると、とっても大きい敷地にびっしりとたてものが並んでいたそうです。
しかし、中をあるいていると、ほとんどのたてものは完全に無くなってしまっているか、もしくは修復中になっています。
ベトナム戦争で激しい戦いが繰り広げられた時に大半が破壊されてしまったとか。。。
もったいない、はなしです。。

それでも残っている建物をみるとその圧倒的な規模は伺えます。
壊れかけた壁にも驚くような精巧な彫刻が彫ってあったり、ちょっとした道もたどっていくと立派な庭園につながっていたり。。。
特に順路のようなものはなくて、中にはいってしまえば自由に見て回ることができます。

少し迷子になりながら、ゆっくり見て回ります。
強烈な日差しに包まれた静かな環境が、、印象的です。

(比較的全体がきれいにのこってた建物でぱちり。)

入り口近くにある大きな門の二階にのぼると、昔の皇帝が役人に官位をあたえている儀式をしている絵がのこされていました。

その舞台はまさしく目の前の広場です。今も昔もおなじようにかわらず広場は広がっています。

象や楽団がその広場をうめていた光景をそうぞうすると、胸がおどります。。

すぐ近くには大きな塔に建てられたベトナム国旗が翻っていました。
この塔も昔は王様のものだったそうです。今はその主の座がベトナム政府になっているんですね。

たのしい、散策でした。

さて、王宮を出たらまた回りを散策します。

街は平和そのもの。
学生がたのしそうに買い食いしていたり、客待ちのはずのバイタクの運ちゃんがビールのみながらのんびりしていたり。。

そんな中、偶然結婚式をやっているところに出くわしました。
親戚・友人が集まっているんでしょう。大人数がたのしそうにごちそうをつついています。
みんな幸せそう!!!
なんだかこちらまでうれしくなってしまいます♪

次にむかったのは市場。
フエで一番大きな市場に向かいます。
そこは、ああ、独特の雰囲気。
あらゆるものが雑多に積み上げられ、店番のおばちゃんが威勢よく呼び込みをしています。
さまざまな食べ物の匂いが入り混じってなんだか形容しがたい香りがただよっています。

そんな市場の一角にある食堂で食事をとります。
お粥。。
おなじみのパクチーやらなんやらのさまざまな香草がうえにのり、フォーよろしくレモンをしぼっていただきます。
これがさっぱりしていて美味。そして大きな塊のお肉なんかも入っていて食べ応えも満点。
おばちゃんも外国人のお客がきたのを楽しんでくれたらしく、いろいろ話しかけてくれます。
ベトナム語なんでまったくわかりませんが、まぁ、なんとなく楽しい雰囲気です(笑

ああ、おなかいっぱいになりました。

ところで市場でもうひとつ買い物しました。
鍵です。バッグを固定しておく、ロープと鍵のセットをいつしか紛失してしまったので、買いなおすことにしました。
めぼしをつけたのが、自転車の鍵。自転車とオートバイが多いお国柄、専用の鍵屋台みたいなものが出ています。

いつもの値切り交渉の末、買うことにしますが、、、ここで問題が。
鍵があわないんです。つまり、あかないんです。鍵をさしても。。。
でも鍵屋さんはあわてません。
当然のことのように、鍵をやすりでこすったり、鍵穴のほうを針状のものでいじったり。
10分ほど経つと、、、ちゃんと鍵があくようになりました。。。
さすがです。職人さん。

そんなこんなしていたら、今日も夜がふけてきました。
明日もフエの街を徘徊してみようと思います。

それでは。。

    • yossi
    • 2007年 12月31日

    1 ■遺跡
    遺跡は文明の凋落を見る場所でもあるよね。
    そんだけじゃなくて、その後を生きる人々の文化や歴史まで反映されるところが面白いと思うのです。
    戦争がなければねぇ。ドライフラワーみたいに枯れた美しさを残した王宮跡がみれたのに。

    • isur
    • 2008年 1月1日

    2 ■あ・・・
    年が明けました.
    今年もよろしくお願いします.

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