究極の結婚制度

2008/4/24

濾沽湖.

濾沽湖周辺に住むモソ族と呼ばれる小数民族がいます。

青い湖と青い空に囲まれて生活している彼ら。。
そのめったに無いくらい美しい景色が影響してかどうか、、、はわかりませんが、独特の風俗を持つことでも知られています。

ojityan

「通い婚」制度です。

そう、一夫一婦制ではないのです。
一夫多妻や多夫一妻制でもない。

女性は、、気に入った男性をみつけたら、合図をだします。
男性の手のひらを、、こちょこちょってするんです。指でこちょこちょって。

それが、「今晩、うち来ていいよ」の合図。
女性にOKもらったときは、男性はいそいそと女性の家へ行き、一日だけ夫婦となります。。
でも、それだけ。次の日にはまた実家へ帰っていくんです。

あらゆる財産は女性のもの。
家もお金も。そして子供も女性の実家で育てます。

究極の結婚制度と呼ばれることもあるとかないとか。

独占欲をそもそも生じさせないこの仕組み。。夫婦間の愛よりは血のつながった家族間の愛を重要視するということでしょうか。
、、日本では夫婦間の愛はとても重要視されます。しかしそれ無しに家族を形成する文化。
家族のあり方として、たとえば日本では父親が果たす役割を叔父(または伯父)が果たす。。
それらが家族観にどんな影響をあたえるのか、、にわかには想像できません。

この地のことを知るまで、こういう制度は思いつきもしませんでした。
しかし当然ながら世の中には様々な風俗習慣がある。。風俗習慣だけでなく、モノも、考え方も。。。

ひょっとしたらもっともっと信じられないものが旅先に転がってるかもしれない。。
まだ見つけられてないだけで、すっごく有益ななにかが落ちているかもしれない。ものすごくおもしろいものが。。。

そんな夢想がひろがって、いつのまにやらにやにやしています。。
よだれふかなきゃ。

ところで、
このモソ族の習慣が広くしられるようになってくると、、一夜かぎりの夫希望者ツーリストが大挙しておしよせてきたそうです。
よだれだらだら。
gatyou

まぁ、当然ながらそのほとんどは失敗したそうですが。

湖と青い空はそんなモソ族の暮らしをずーーっと見守ってきたんでしょうか。
強い日差しと原色の景色。版画のようなその風景。
中国国内で秘境と呼ばれる所以がわかるような気がします。

machi

補記1.

、、、しかし秘境って言われていたのは数年前までのことらしいです。
僕が訪れたときにはもう完全に開発ラッシュ。
中国人観光客にも大人気の観光地としてホテルやらレストランやらをどんどん作っています。
モソ族の人、どこにすむんだろうって心配しちゃうくらい。
もう二、三年後には完全にツーリスト村になっちゃっているんでしょう。。(すでにザ観光地!って感じでしたもん)

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