カテゴリー : 2008年 5月

母、すごい。

2008/4/30

あっつい。。。。

遮るものが一切無い中、、憎まれ口たたくことすらバカらしくなっちゃうくらいにキレイな青空から、、、真っ白な太陽が強烈に照り付けます。
massugu

以前使っていた帽子は、、どこぞで家出をしてしまったようです。
どうにもみあたりません。

昨日までは太陽は砂でぼんやりかくれていてくれたり、、そもそも日がつよい時間帯に自転車にのっていなかったりで、問題なかったのですが、さすがにこの砂漠で帽子ナシはやばいのではなかろうか。。。
ちょっと真剣になやみます。

なにかかわりになるものはないかしらん。。。。

手近にあるものをいくつかさがしますが、どうにも代用になるものはありません。
しょうがないので、荷台にくくりつけてあるバックパックまで広げて、代用品をさがします。。

と、、ふと目に留まったのが、、麻でつくった小さな袋。

母が、、
「なにかに使えるかも知れないから。。。」
と言って出発前に渡してくれたものでした。

もしかして。。

今がその「なにか」でしょうか。。。

大きさを確かめます。
ぎりぎり僕の頭が入るくらいの大きさ。

いけそうです。

かぶってみると、、ぴたりフィット。

bousi

ちょっとどこぞの宗教団体にいそうないでたちではありますが、、ここは多民族国家中国。
まぁOKでしょう。。

しかし、、
完璧に、帽子です。。
まさか、、、こんな状況を想定して、サイズを計算してつくってくれたのでしょうか。。

母、、偉大です。

補記
この帽子のおかげかどうか。。。この日は快調に距離をこなし、午前中3時間半で80キロ走破の自己記録達成!!
(でも午後、つかれて失速しちゃったけども。。。。。)

星星峡の砦たち。

2008/4/29

今日は星星峡なるところで宿泊。

昨日、念のためにと早めにテント張ったおかげで、今日の移動はたったの30キロ。
あっという間についちゃいます。

それにしても、、「星星峡」。
なんともステキな名前じゃないですか。
満天の、降ってきそうな星空。
期待に胸がふくらみます。。

いったいどんなところかと思いきや。。。。。。

街自体はちっちゃいちっちゃい。
街っていうのはおこがましいくらいです。
商店に食堂、それに宿泊施設がちらほらら。
あとはガソリンスタンドがあるくらいで、街の大きさは200mくらいじゃないでしょうか。

でも、おもしろいものみつけました。

星星峡を取り囲むようにして連なる高台。
その上になにやらとりでのようなものがみめます。

なんでしょう。。
高台のなかでも、ひときわ高いところを選んで、いくつもいくつもとりでのようなものが並んでいます。
kakudaiyou
(みえるかな??写真、奥のほうにももうひとつ砦があるのです。)

砂のレンガを組み合わせて、隙間を泥でぬりかためたような作り。

古い時代のものでしょう。
ここを通る隊商を監視する関所のようなものだったのかもしれません。
もしくは重要な軍事基地だったとか。。

どれだけ長い時間、この星星峡をみまもってきたんでしょうか。。。

toride

kumototoride

想像していると、、、大きな大きな時間の流れに吸い込まれてしまいそうな気持ちがします。

半分以上くずれかけていますが、、、今もなお、その雄姿に曇りはありません。
いまにも衛兵が声をかけてきそうな。。
、、、槍とかふってきそうな。。。
gyakukou

ちょっと、、ぐっときます。

補記1
期待してた星空ですが、、この日は曇りでなーんもみえませんでした。。無念。。。

補記2
今日はウスビールというウイグルのビールと、星葡萄で一杯。。。
青空の下、遺跡の横にこしかけて、、地平線をみながら飲む。
これもまたすてきーーーー!!!
biru

砂のなかのテントっぷり。

2008/4/28

砂がもうもうと舞う中にひっそりと家々がたちならんでいます。
その茶色の風景がなんとも哀愁をさそいます。。
でも同時に力強さも感じられて。。。。

sunanomati

さて、時刻は夕方6時半。
今日の目的地、星星峡まではあと30キロを残すばかり。
でも横風が強くて毎時10キロほどしかスピードがだせません。

目的地到着は9時半!???

ものすごく広い中国なのに、国内に時差をつくっていないため、結構西にあるウイグルも日本との時差は一時間。
だから日没は結構遅い時間なはず、、、とはいってもさすがに8時ころには日没になるはずです。。

行くべきか、行かざるべきか。
それが問題だ。。。

「まぁ、、やってみっかな。」

と、、いうことで野宿することにしました。

バックパックには先日買ったテントと寝袋、それに調理器具なんかもくくりつけてあります。
いや、、つかってみたかったんだよね♪

道の脇に適当にくぼ地を見つけて、テント設営に入ります。

テント設営なんて初めてってのに加えて、強烈な風が邪魔します。
びゅんびゅん風にあおられちゃってテンヤワンヤ。
「あれ、、こっちが上か、、いや、こっちが上か!」
ようやく上下見定めたと思ったらせっかく打ち込んだ杭が風の重さに耐えかねて脱走しちゃったり。。

しかもやっとこさ設営終えたとたん、風がぴたっと止むこの憎らしさ。
本当、ぴたっっと。
さっきまでの風がうそのよう。
嫌がらせかしらん。

気を取り直して、、
風もなくなったことだし、、夕飯の支度です。

成都で買ったバーナー君はガソリンで動きます。
ガソリンならどこでも手に入るから便利べんり♪
bonbe

火力大きくして、、、一気にお湯を沸かして。。。
熱々のお湯でインスタントラーメンとお茶を作る。
こういうところでつくって食べるご飯ってなんでこんなにおいしいんでしょーーーー。。
(インスタントラーメン煮込んだだけですけど。。)

あたりは砂の煙幕も晴れてようやくすっきりみわたせるようになりました。
遠くに見える岩山が、象さんにみえるなーーー
なんて考えながらラーメンすすります。
syokuji

うれしい。。

実は、こういうキャンプ、憧れだったんです。
子供のときから、、いいなーーーって思ってたのに、、いままでなかなか機会をみつけられず。。
ようやく、達成できました。

一度もやったこともないって、不思議。
自分の中で恐れとか憧れとか勝手に増幅しちゃって、、ひとつの壁をつくっちゃう。
いままで、僕の中でキャンプってそういうものの一つでした。
すごく楽しそう。でも、「難しい」んだろうなーーーー。。って。
ようするにビビッちゃう。

でも、実際やってみたら、どんなものかわかります。
やっぱりすごく楽しいってこともわかるし、それ以上でも以下でもないってこともわかる。。
ビビリが無くなる。
「やってみる」って大事だなーーーって思います。

今回の旅、いろんな「初めて」をとっぱらうことができました。
バックパック旅行それ自体もそう。
自転車旅行もそう。
キャンプもそう。
紙を使わないトイレなんかもそう。(東南アジアは近くの手桶から水をパシャっとな。)
ほかにもいっぱいいっぱい。。

ありがたい、、時間だなーーーー。。。。

補記1
この夜、、めちゃめちゃ寒かった。。深夜になってまた吹き出した強風でばったばったとあおられて隙間風がぴゅーぴゅーぴゅー。
風さえなけりゃ、、なーーーー。。。。

補記2
日本にいても、勝手にビビッちゃってること、いっぱいあります。
やったことがないから。。。
帰ったらチャレンジしてみよっかな

ハミ到着。おふろが恋しい。

たったいま、ハミに到着。

柳園を出たのが3日前。
3泊4日の自転車ツアー。

移動と宿泊はこんな感じ。

初日 60キロ 野営
二日目 30キロ 星星峡泊
三日目 130キロ 駱駝園(の近く)の民家泊
四日目 70キロ ハミのどっかの宿(これから探そっかな)

もう三日もお風呂はいってません><
お風呂がこいしいーーー!!!

砂と岩石がひたすらつづく茶色の景色を切り裂くようにまっすぐに走るアスファルトの道路。
現代の隊商は駱駝ではなくトラックに乗って、さばくを突っ走ります。

砂と風と葡萄の土地。

、、と、、、詳細はまた別記事にしてあげまーす。
とりあえず、宿さがさなきゃーーー。
シャワーあびられると、、いいな。。。

追記。。
今日は追い風だったから楽チンだったー。
風って偉大。