コーケー遺跡とベンメリア遺跡。圧倒的。。 アンコールワットの街、シェムリアップにて
- 2008年 1月14日
2008/1/14
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写真はこちら。
http://picasaweb.google.co.jp/cottontonton/20080114
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こんにちは。
すっかり更新がおそくなってしまっていました。
今回はアンコールワット遺跡群初トライの14日です。
昨日、プノンペンからシェムリアップの街まで移動してきました。
移動手段は、、、車。
プノンペンで日系企業の社長さんとちょっとお知り合いになって、会社の車に便乗させてもらったんです。
たまたまその日にシェムリアップに移動する予定があるっていうので、本当にありがたく乗せてもらっちゃいました。
社内は快適そのもの。
窓から見える景色は、雄大で、素朴。広大な耕作地がひろがって、牛やら馬やらがゆっくりと草を食んでいました。
ときたま立派な建物が見えると、それは地雷撤去のための設備だそうです。
日本のODA(政府開発援助)でたてられたものも多いそうです。
ただ、、、中には雇用を守るためだけに、必要のないところにも地雷撤去事務所を作ることもあるそうで、、、。。
税金、上手につかわれていることを願います。
もうひとつ、印象的だったのは、、、
プノンペンからシェムリアップに向かう道路のうち、シェムリアップ付近の道路を、
地元の人はオブチ道路って呼ぶんだそうです。。
日本の援助でつくられた道路なんですね。
でも、個人のなまえが付くって、なんだか不思議な感じですね。
さて、以上は昨日の話。
今日はコーケー遺跡とベンメリア遺跡にいってきます。
昨日、宿に遺跡訪問者募集の張り紙が貼ってあったんです。
郊外の遺跡なので、交通費を安くあげるために一緒に回って料金を割りカンにするんです。
アンコールワット遺跡群からは少しはなれた場所にあるこれらの遺跡。
まだアンコールワットはみていませんが、シェアできる相手がいるタイミングで訪れてみたい遺跡たちです。
参加することにしました。
コーケー遺跡はシェムリアップの街から100キロ。
ベンメリア遺跡は50キロ。
どちらも遠いです。。
参加者は4人。
朝宿で集合して、ぼちぼちスタートです。
途中、未舗装の悪路なんかもありましたが、車ならなんのその。l
トゥクトゥクなんかでこなくてよかったなー。
カンボジアのトゥクトゥクは普通のバイクに荷台をくっつけてそれをひいていくんです。
で、その荷台に僕らが乗る。
もちろん荷台は乗車専用につくってあるんで、キレイな椅子で快適なんですが、
いかんせん動力がバイクだけなんで、どうにもスピードは出ない。。。
そしてほこりがすごーーーい。
こんな未舗装路、、トゥクトゥクでこなくてよかた!
2時間ほどもするとコーケーの遺跡につきました。
ここはアンコールワットよりも後の時代につくられた遺跡なんだそう。
時の皇帝が、なにもないところに新たに都をつくろうとして、わざとアンコールワットから遠いところに遷都したんです。
当時は広大な都が栄えたそう。。
遺跡に入るとそこは別世界。。
石造りの建物と赤レンガの建物がそれぞれの個性を保ちながら同居しています。
あたりには観光客も少なくて、森のさえずりがきこえてきます。
くずれた石に描かれた彫刻がさまざまな方向を向いています。
石たちが住んでいるかのような感覚。
決して死んでいる街のような気がしません。。
柱が列になって倒れています。
当時は彫刻も美しい柱が一列にならんでさぞ壮観だったんでしょう。
今はその役目を終えて、土と太陽の間でゆっくり休んでいます。
左右に遺跡をみながら、通路を置くにおくにすすんで行くと、
少し離れたところに、大きな大きなピラミッド型の建物がみえてきました。
宿でもらったパンフレットによると、この建物の高さは35m。
頂上まで急勾配な階段が一気つづいています。
ほんとうに急勾配。45度なんてあまいもんじゃありません。70度くらいあるんじゃないかなーーー。
一段一段のステップ部分も狭くて、ひやひやしながらゆっくりとのぼります。
階段をのぼるにつれ広がっていく視界。
あたりに高い建物はなく、周囲が一望できます。
頂上につきました。
まっていたのは完全な大パノラマ。360度完全に見渡せます。。
当時もこのパノラマは変わらなかったはず。
人びとが行きかう街も、仕事場も、市場も公園も、、、すべてがここから一望できた。。。
にぎやかに生活するひとびとすべてを睥睨できるここは宗教活動するのに最適な場所だったのかもしれません。
当時の生活を頭に思い浮かべると、ざわついた想いが心をよぎります。
今は、周囲にのこるのは石造りのお寺のみ。
当時の生活を感じさせるものはなにものこっていません。
遠くに見える地平線まで広がったであろう当時の栄華も想像でしかその後を追えないっていうのは、なんだか、、切ない。
頂上からの眺めは最高でした。
この風景は当時は特別な人々にだけゆるされた特権だったのかもしれません。
王様の景色。
さて、コーケー遺跡は周辺にあるたくさんのお寺もあります。
それらをひとつひとつめぐりながら当時の都をしのびます。
結構な時間をかけてそれらを堪能したあと、こんどはベンメリアの遺跡に向かいます。
ベンメリア遺跡。
目の前に現れたのは、廃墟です。
高貴な、廃墟。
アンコールワット並みの規模を誇りながら、廃墟になったまままだ復旧がすすんでいないそう。
しかしその瓦礫の山は強烈な存在感を主張しています。
崩壊した遺跡を、本当にそのままの形で見て回れる。
ここは危険だから入っちゃだめですよーーー、とか、
順路はこっちですよーーーとか、
そういうものは一切なし。
そのままのかたちで公開されています。
だからきがむくままに遺跡を堪能できる。
自分の責任で瓦礫によじ登ることもゆるされるし、まっくらなトンネルのような通路を探検してみることもできる。
まだ観光客相手の整備がすすんでいないので、本当、映画のセットの中に迷いこんだような、
非日常の世界をたのしむことができます。
瓦礫の山を越えると、見事な彫刻の施した柱がダイナミックに倒れている。
そしてその向こうには、、まっくらな通路の入り口がぽっかりと口をあけている。
そこを抜けるとさらにまた瓦礫の山。。
(かなり真っ暗な通路です。。ものすごく、静か。そして独特の鼻につくにおい。)
ところどころに残る建物跡をみるとベンメリアの規模の大きさを思い描くことができます。
ものすごくワクワクします。
こんなにも刺激的!!
感動的!
遺跡が、遺跡としてそのまま感じられる。
草に埋もれた石も、森のさえずりに溶け込んだ塔も、草木と石の共存も。。
もうしばらくして開発がすすんだら、こういう姿はみることができなくなってしまうかもしれません。
今みれて、よかった!
ベンメリアに感動して大満足で戻ってきました。
出口付近で一休憩。
近くでは子供達がおにごっこのようなことをして遊んでいます。
しばらくそれを眺めていました。
ちょっと一緒にあそんでみたくなります。
手持ちのもので、なにか彼らの気をひけるものないかなーーーー。
、、、、、手帳を切って紙飛行機をつくってみることにしました。
これが大成功。
大人気。
一気に輪に加わることができました。
一緒に回っていた宿の人も折鶴をつくって子供達にプレゼント。
それからしばらく一緒に紙飛行機や折り紙で遊びました。
純粋無垢。
言葉そのものです。
あーーー、かわいい。。。。
最高の遺跡と、、最高にかわいい子供たちとのふれあいで、
今日もすてきな一日でした。
それでは。