2007/12/17
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写真はこちら。
http://picasaweb.google.co.jp/cottontonton/20071216
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今日は香港を後にします。
次の目的地はマカオ。
ギャンブルの街。ポルトガルと中国がまざりあった街。
同じくヨーロッパの支配を受けていた香港と、なにが違うのか、なにがいっしょなのか。
ギャンブルが身近に存在するってどういうことなのか。。。
楽しみです。
移動はジェットバスって呼ばれてるフェリーです。
中国国内とはいえ、香港、マカオ、中国本土はそれぞれ別の統治機構になっているので、
入国審査と出国審査があります。一国二制度って不思議。。。
パスポートを用意して列にならびます。
しかしやっぱり香港人は軽装。ふつうのおばちゃんがサンダルはいてたりします(笑
ひょっとしたらマカオの人が帰るところかもしれません。
船は停泊中が一番揺れるって、どこかに書いてあったけれど、本当、そのとおりでした。
出発待ってる間はゆらゆらゆらゆら。幸い僕は船酔いしなかったけれども、船酔いしやすい人はあぶないかもしれません。
そういう人はきっとギリギリに乗り込むとよさそうです。
出発すると船はスパッと安定。音は大きいですが、ゆれはきになりません。
少し見慣れた巨大ビル群が少しずつ小さくなっていきます。
一週間ほどしかいなかったけれど、少し寂しいきもちになります。たった一週間なのに、不思議なものです。
一旦陸を離れてしまうとあとは海、海、海。船酔いが怖くて読書もできないので、
寝ることにします。幸い眠るのは得意技(笑
次に目を覚ましたときにはマカオ到着の寸前。われながら上手な眠り方をしました。
まず出迎えてくれるのは、島どうしをむすぶ巨大な橋。
真っ白で、巨大な橋が一直線にのびています。遠近法のお手本のような景色。
美しい、橋です。
島の沿岸部にはホテルと思われる巨大な建物が点在。
いかにもギャンブルの街と思わせる様相です。
さてさて、表はそうだとして、内陸部はどんな様子をみせてくれるのか。。期待はふくらんでいきます。
フェリーをおりての入国審査はサラっとすんで、上陸果たします。
表に出ると、そこにはホテルへの送迎バスの列、列、列。
ホテルのプラカードを持ったスタッフがキレイにならんでいます。
僕が泊まる宿はもちろんそんなことはしてくれないので、公共のバスをつかいます。
料金は一律2.5パタカ。1パタカは約15円。
僕は香港ドルで払います。香港ドルとパタカはほとんど同価値なので、どちらも使えるようです。
ポルトガル語も中国語も聞き取れないので、バスの通路を地図でたどりながら、、、大体の勘できめます(笑
まぁ、繁華街とおもわれるところにさえたどり着けばたいていなんとかなります。
人がわんさかいるあたりでバスを降ります。すぐ近くにはホテルリスボアがあります。
有名な小説で出てきたのを思い出して、少しうれしくなります。
ホテルリスボアのとなりには、グランドリスボアという、もっと新しくて、もっと巨大で、もっと豪華なホテルがそびえ立っていました。
本当に巨大。こんなビルがホテルとして機能しているなんてにわかにはしんじられないくらい。あの部屋、全部で何室あるんだろう。。。
とそんなことを思ってしまうくらい巨大です。
そこから大して遠くない距離にあったホテルにたどりつきます。
チャイムを押して開いたドアの向こうには、椅子にすわって談笑するゲストたちがいました。
アットホームな雰囲気の宿みたいです♪
案内された部屋は香港のものよりずっとこぎれい。料金も60パタカで、香港よりも安くなりました。
トイレ、シャワーは別の部屋にあるのもうれしいところです(笑
同室になるのはいかにも旅なれていそうな、ニュージーランドからのカップル。
14ヶ月の旅をしているそうです。これから東南アジアをめぐることを伝えると、各国のお勧め宿情報をわんさかくれました。
ありがたいです。
向こうは物価は安いし、すばらしいものが見れるし、きっと楽しめるよっていってくれます。
ちょっと汚いのを我慢すれば、ねって付け加えながら。。
そうこうしているうちに、また別のルームメイトから声をかけられます。
「カジノにいかないか???」
行きましょう行きましょう。ぜひとも経験したいと思っていたところだったので、渡りに船。
連れて行ってもらうことにします。
参加者は、オーストラリア人のジェイクと、フィリピン人のジェイです。
それぞれ、なかなかうまくききとれなかったですが、よびかけたらわかってくれたので、よしとします(笑
彼らも僕の名前をうまく発音できず、、かずいーこみたいな発音してました。
連れて行ってくれたのはベネチアホテルというところ。市営バスでバスターミナルに移動し、そこからはホテルのシャトルバスに乗り換えます。
ついたホテルは、別世界。巨大なたてものの中は昼のようにあかるく、人々が楽しそうに歩き回っています。
入り口をくぐると、豪奢なつくりの家具と石像とクリスマスツリーが僕らを迎えます。
早速カジノ、、、と思いきや、カジノに行く前にショッピングエリアがすごいから、そちらを見に行こう。という話になります。
10mもあろうかという(ちょっと言い過ぎた?)クリスマスツリーなんかに感嘆しながら、奥に向かいます。たどり着くまでに道をきかないといけないくらいに、広いです。ひとつのショッピングモールの様。
たどり着いたそこは、、室内とは思えない光景! 天井には空の絵がかかれ、中央には水をはった水路の上にゴンドラが浮いています。ゴンドラには船頭が乗って民謡を歌います。
あたりは明るく照らされて、さながら眼前にベネチアが出現したよう!!!(って、僕はベネチアいったことないですけど、、、、も。)
水路の両脇には高級ブランド店が軒をつらねています。カジノで勝った客はきっとここでお金を落としていくんでしょう。。
室内に、屋外を作り出してしまうまでに力をかけているのは、ここに非日常の空間をつくりたいからでしょうか。
明らかに日常と違った雰囲気の中、金銭感覚も吹き飛びそうです。さらにそこに一攫千金のカジノの誘惑。
ホテル全体が非常によくできた経済装置になっています。
さて、一通り見て回ったあとに向かうは、カジノです。
看板を頼りに角をまがると、、眼前に広がるのは熱気が目に見えるかのようなカジノのテーブル達!
さまざまなゲームのテーブルがところせましと並んでいます。
ルールを知っているのもあれば、わからないのも、ある。
スリーカードポーカー、ブラックジャック、カジノウォー、賽台、などなど。別のエリアにはスロットマシーンも並んでいます。
オーストラリア人の彼はスロットマシーンに挑戦です。
しかし本当にあっという間に200香港ドルを消費。3000円相当です。
5分もかからなかったんじゃないでしょうか。。
はやーーーい!
僕は機械相手じゃなくて、人がやってるゲームをしたかったので、スロットマシーンには手をださず、
ルールのわかりそうな台を探します。
予算は50パタカ。750円相当。
選んだのは、サイコロ三つを使ったゲーム。賽台とかいてありました。これがゲーム名を表すかは、不明。。
サイコロの目を当てます。一番普通なのは、合計数が大(11以上)か小(10以下)かをかける掛け方。
ただし、三つ同じ目がでた場合は別の役となってしまいます。たとえば、大にかけていても、6,6,6がでたら、負けですね。
面白いのは、客が群がっている台とそうでない台が明確にわかれているところ。
なにが違うかというと、、、それまでに出た目のかたよりっぷりです。
例えば、大が6回連続ででてたりする台は盛り上がっています。そうでない台は客がひとりもいなかったりあする。
やってみれば当然わかるとおり、完全に材料がないと、なかなか賭けにくいんですね。
でも、6回も連続で大がでてるから、きっと次も、、、。とか、もしくはその逆とか、思考のよりどころがあると賭けにいたりやすい。
盛り上がっているテーブルのひとつに僕ももぐりこみます。
テーブルで現金をチップにかえてもらい、いざ参戦。最低掛け金は50パタカ。もってるチップは50パタカ分。
オールオアナッシングです。
その台ではすでに5回連続で小が出ていました。周りの台の傾向も見て、6回までは連続するんじゃないかな、とあたりをつけて、
小に賭けます。。。
同じ様に小にかける人、、、いや、そろそろだろうといって大にかける人、、、、さまざまな思惑が台の上をチップになって飛び回ります。
ころあいを見て、ベット終了の鐘が鳴ります。
運命の、オープン。
サイコロの入ったカップの覆いをとり、ディーラーが目を確認し、ひとつひとつ電光掲示板に入力していきます。
数字がひとつ表示されるたびに周囲からは声が漏れます。
出た目は、、3、2、4の小。
6回連続で小がでたことになります。
大、もしくは小が6回連続で出る確率は、、2.7%。
さて、もう一回があるのかどうか、、、少し迷った僕はここでは賭けないことにします。
結果は小。7回連続です。
8回続く確立はもう1%をきります。
きっとここらへんで大がくるはず。
そう思って皆がかけに走ります。台の上にのったチップは、大も小も同じくらい。
ここまでの流れ、驚くほど小説「深夜特急」に書かれていた内容と同じです。
あの小説の中では、場が熱しきったところで、ぞろ目を出して、場の金額を全部さらうのがカジノのやり方。。。
そういっていました。なるほどその論理もうなずけます。場はすっかり盛り上がって、人が群がり、場にはチップがあふれています。
ここで小説をなぞるのもおもしろいかもしれない。。。
僕はぞろ目が出るほうに賭けます。
となりの中国人が意外な顔つきで僕を見ます。
さて、運命のサイコロたちは、、、、
5,5,6。一緒にいたルームメイトたちは、おしーーーーーいーーーーといって悔しがってくれます。
ここまでも例の小説と流れは一緒。
でもその後別の必勝法を発見して挽回していく小説とは違って、そのあともう一度かけるも、はずしてしまい、すっからかんに。
そう簡単に勝てるものではないですね。750円相当の損害。
それでも十分楽しんだ僕たちはすっかりひやかしに徹します。
カジノ内にはお盆に飲み物をのせたスタッフがほうぼうにいますので、自由にもらうことができます。
腹いせとばかりに(笑)のみものを飲んで、中央のステージで開かれている豪勢なショーをみたりしてすごします。
飲み物4杯とショーをみて、750円は安いとしましょう。。
おみやげにペットボトルの水ももらってきましたしね♪
今日はすっかり楽しみました。
明日は市内を徘徊してみます。
今日の出費
地下鉄 8.5
餅(香港最後に、お気に入りの餅屋で買い食いです) 3+2
水 3.5
はさみ 10
昼 34
船 135
バス 2.5
宿 60
カジノ 50
バス 2.5+2.5
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合計 313.5(4700)