カテゴリー : 旅の記録

中国電車ルール

2008/4/27

敦煌到着

37時間列車完遂。
寝台列車がとれなかったので、今回は硬座とよばれる、普通席へ。
というか、最安席へ。
さすがに長時間、硬座は無謀かなーなんて思うけど、もう買っちゃったもんね。
いくもんね。

なんだかんだ出発前にごたごたしていたのもあって、駅についたのは出発40分ほど前でした。
日本で電車のる感覚だったら余裕すぎるくらいですが、こちらはちょっと違います。
新幹線にのる気分に近いかもしれません。

一時間前には到着するべし。
そう、宿の人に教えられました。

しっかし、、
駅に着いたのがすでに40分前。
そこから、ばらした自転車を列車にのせるための交渉やらなんやらでさらに時間をとられ。。
結局乗り込んだのは15分ほど前でした。

あーー、、でも、よかった。間に合ったーって安心したのは本当、一瞬。

席が、、無い。

syanai

硬座は自由席。
当然早い者勝ちです。
今回は始発で乗り込むからなんとかなるだろーって思ってたのが大間違い。
もう完全に埋まっています。別にも何人も立ってる人もいます。

37時間たちっぱなしはきつすぎます。。

しょうがないから床にすわろっかなー
とあたりを見回します。

と、いい場所さがしてきょろきょろしてたら、すぐ近くのおっちゃんが、、、

「ぺっ」

タン、はきました。
床に。

おお。
そうきましたか。

中国では結構みんなタンをはきます。
街中では普通の光景。
カーーっ、ぺっ。

でもね、、電車の中でまでやりますか。。

ぺっ てして、足でごしごしってのばす。
そういう目でみると、いたるところでやってます。

うーん。

床の上に、食べ物の皮(ひまわりの種とか。)をすてるのも普通。

すぐに床の上が汚くなりますが、そこはさすがに手馴れていて、定期的に駅員さんが掃除しにきてくれます。

とにもかくにも、、これじゃあんまりすわりたくありません。。
床に座れないとなると、残された手は、駅についたときの入れ替わりでせきゲットするしかありません。

結局、夜中の2時までたちっぱなし。
ようやくみつけました。
椅子にすわれるってこんなにうれしいものだったんだ。。。。
いす君、ありがとう。

やっと安らかな眠りにつける。。ゆったり安心していい気持ちです。
ようやくくつろぎモードかと思いきや。。

視界に奇妙なものが写ります。
足です。
椅子の下から足だけにょきって出てます。
げっ。
なんだか様子がわからなくてどきどきします。
なんで!????

座席の後ろをのぞきこんで、ようやくわかりました。
椅子にすわっていると寝づらいので、椅子のしたに新聞紙を引いて、床の上にねているんです。
通路に寝ていると、通行人にまたがれたりして、ゆっくり眠れないのでしょう。。いすがガードしてくれるからタン攻撃もまぬがれられるし。。
座席の配置は日本の新幹線とおなじような感じなので、、勢い、椅子二つ分くらいを確保する感じです。
こうすると、顔はちょうど椅子の真下になるので、暗くて眠りやすいようです。
うーん。しかし椅子の下で他人が寝てるって。。。。

「上に政策あれば、下に対策あり」

中国のことわざだそうですが、、政策にかぎらず、あらゆる事にルールぎりぎり内で最善(?)の解決策を出す。
これも中国ならではなのかもしれません。。

追記1
列車の中で中国人つかまえてずーっと中国将棋やってました。もう、ルールは完璧。結構練習したし、ジャパンランキングとかつけたら、100番内入ってるんじゃなかろうか。

追記2
今回は自転車君も列車で移動です。
乗っけてくれるか非常に不安だったんで、わざわざばらして小さくしてもっていきました。
↓こんなかんじ。
tyari

相当ちっちゃいでしょ!??あまりかわってない??
だいぶ手間隙かけたんだけど、、列車内はひろくてこんなのする必要なかったみたい><
無念!!

補記3
成都でたべた、、太麺的なにか。目の前でぶるんぶるん麺ふりまわしながら打っている本物手打ち麺。めちゃめちゃうまい。ちょっと辛めなんだけど、味が濃すぎるわけでもなく、野菜系の結構さっぱりした味わい。中国、めし、やっぱりおいしいや。
bimi

これから電車。剣道すごい。

今日、7時15分の電車で敦煌へ出発。

敦煌はウイグルへの入り口になる街。
中国ながら、ちょっと違う中国。

楽しみです。

さて、、今日は時間ないので、ちょろっとしょーもないこと紹介です。
ブログの左端に剣道の青年をつけてみました。
「対決」のボタン、押してみてください。
結構たのしーのよ。

剣道っていう、、伝統あるイメージの団体がこんな遊びごころ出すなんて、なんだか新鮮♪

補記。

しっかし
あいかわらず、時間ぎりぎりになって準備するくせが抜けず、すっごいあわあわしております。
もー出発しなきゃーーー。
リパックしなきゃーーー><;;
いそがなきゃーーー!!
だめだめだーーーーーー!

孔明のエコ。

2008/4/24

あの有名な劉備玄徳が治めていた蜀。
その都があった成都の街に滞在しています。

劉備ーー!!孔明ーー!
授業中に机の下でこっそり読みふけっていた吉川先生の三国志を思い出します。

なつかしーーなーーー。

授業さぼって文庫読むのがかっこいいなんて思ってたあのころ。。
パラパラ漫画つくっては得意がってたあのころ。。

なつかしーーなーーー><;

さて、、、劉備も孔明も、僕の恥ずかしい学生生活も、興味深いんですが、今日はまた別のお話。。

アウトドア用品を買い揃えたくて、、宿のある街の中心部から、南の方向へ自転車を走らせていました。
昼飯に最高においしい肉まんを食べたおかげもあって気分は上々。
鼻歌もれちゃうくらいの上機嫌っぷり。
nikuman
(これが昼飯にたべた肉まん。噛むと中から肉汁がぼひゃってでてきて、、、かわもっちり具はホクホク。。。お粥のさっぱりさも絶妙。中国、旨いわ)

道の左右には木がいっぱいうえられていて、、木漏れ日がちらちらと道路に水玉模様を作っています。
この、、左右の感じ、杜の都仙台に似ているかも知れません。。

そんな道路の端っこ、、右端を自転車ではしっていました。
すると、原付がすぐよこをさーーーーっと追い越していきます。
なんのことはありません。自転車が原付に追い抜かれることなんて、、普通過ぎるはずなのに、、なんとなく違和感。

あれれ?なんで違和感かなーー。。。
そんなこと思ってると、また一台。
さーーーっと脇をすりぬけていきました。
また、違和感。

なんでだろう。。。
と、もう一台が脇をすりぬけていったところで気がつきました。

、、さーーーーっと通りすぎていくんです。
本当、さーーーーーっと。。

そう、エンジン音が無いんです。

見た目はふっつうの原付。でも、エンジン音ナシ。
よーくみてみると、、日本の原付にはかならずついてるマフラーがありません。(あの排気するための、パイプですね)
baiku
(こんなかんじ。。ね、、、ないでしょ!??? )

そんな事がありうるのか!??
冷静になってもう一度よく見てみても、やっぱりマフラーはありません。
エンジン音もしません。ただ、、さーーーって走っている。。。
スピードはあまりでないみたいだけど、加速もしてるし、エンジンでつけた勢いで慣性つかって走ってるってわけでもなさそう。。

あたりをみてみると、結構な数はしっています。このタイプ。
二輪の主役はもうこの電気(?)バイク。。たまにエンジン音がするバイクをみる程度です。。

ちょっと舐めていました。
こういう、低騒音のものは、、日本でブームになるのが先に違いない、、そう思っていたのに。。
電気自動車なんて(もちろん電気二輪も)、民間に普及するのはずっと先だって思ってたのに、、、すでに中国ではこんなに普及してたなんて!!!

石油の値段が上がり続けている昨今。 
環境保護の必要性が叫ばれている昨今。

こういった電気をつかった乗り物が今以上に注目されるときは近いのかもしれないですね。。

しかし、、こういう電気二輪がこんなにも普及した背景が知りたくなりました。
、ガソリンで走るエンジンのほうが作りやすそう。。
なにか中国特有の事情があったのでしょうか。。それとも政策???

もしや、、、これがあの「孔明の策」か!!!?

中国って、、ひろいなぁ。。。。

補記
現在時点でエコかどうかはまだわからないですけどね。
確かに電気二輪、二酸化炭素直接は出さないけど、発電するときに火力発電だったらそこで二酸化炭素つくっちゃいますもんね。
トータルでエコかどうかは、わからなーーーい><;

補記2
明日、敦煌へ移動でーーす。夕方19時の便で37時間><;; 硬座といわれる、、硬い座席。最安席。うーん。ハードかもなーーーー。。。

補記3
宿でめちゃくちゃかわいいコみつけました。このこねこのこまだこねこ。まぁるいねぇ。かぁいいねぇ。
neko

究極の結婚制度

2008/4/24

濾沽湖.

濾沽湖周辺に住むモソ族と呼ばれる小数民族がいます。

青い湖と青い空に囲まれて生活している彼ら。。
そのめったに無いくらい美しい景色が影響してかどうか、、、はわかりませんが、独特の風俗を持つことでも知られています。

ojityan

「通い婚」制度です。

そう、一夫一婦制ではないのです。
一夫多妻や多夫一妻制でもない。

女性は、、気に入った男性をみつけたら、合図をだします。
男性の手のひらを、、こちょこちょってするんです。指でこちょこちょって。

それが、「今晩、うち来ていいよ」の合図。
女性にOKもらったときは、男性はいそいそと女性の家へ行き、一日だけ夫婦となります。。
でも、それだけ。次の日にはまた実家へ帰っていくんです。

あらゆる財産は女性のもの。
家もお金も。そして子供も女性の実家で育てます。

究極の結婚制度と呼ばれることもあるとかないとか。

独占欲をそもそも生じさせないこの仕組み。。夫婦間の愛よりは血のつながった家族間の愛を重要視するということでしょうか。
、、日本では夫婦間の愛はとても重要視されます。しかしそれ無しに家族を形成する文化。
家族のあり方として、たとえば日本では父親が果たす役割を叔父(または伯父)が果たす。。
それらが家族観にどんな影響をあたえるのか、、にわかには想像できません。

この地のことを知るまで、こういう制度は思いつきもしませんでした。
しかし当然ながら世の中には様々な風俗習慣がある。。風俗習慣だけでなく、モノも、考え方も。。。

ひょっとしたらもっともっと信じられないものが旅先に転がってるかもしれない。。
まだ見つけられてないだけで、すっごく有益ななにかが落ちているかもしれない。ものすごくおもしろいものが。。。

そんな夢想がひろがって、いつのまにやらにやにやしています。。
よだれふかなきゃ。

ところで、
このモソ族の習慣が広くしられるようになってくると、、一夜かぎりの夫希望者ツーリストが大挙しておしよせてきたそうです。
よだれだらだら。
gatyou

まぁ、当然ながらそのほとんどは失敗したそうですが。

湖と青い空はそんなモソ族の暮らしをずーーっと見守ってきたんでしょうか。
強い日差しと原色の景色。版画のようなその風景。
中国国内で秘境と呼ばれる所以がわかるような気がします。

machi

補記1.

、、、しかし秘境って言われていたのは数年前までのことらしいです。
僕が訪れたときにはもう完全に開発ラッシュ。
中国人観光客にも大人気の観光地としてホテルやらレストランやらをどんどん作っています。
モソ族の人、どこにすむんだろうって心配しちゃうくらい。
もう二、三年後には完全にツーリスト村になっちゃっているんでしょう。。(すでにザ観光地!って感じでしたもん)

青い湖と今日の憂鬱

2008/4/21

数日前まで、、濾沽湖というキレイな湖のほとりにいました。

湖のそこがくっきりと見える湖水と、真っ青な空。
標高が高いところなので、空が近いのかもしれません。

湖にすっきり写り込む空みてるとすいっと吸い込まれるような気持ちになります。

uturikomi

と、、そんな事をぼんやり思い出しながら成都の町でチャーハンかきこんでいます。

いやーーー、、前日のブログはちょっとやっかいでした。。
mixiのフリーチベットコミュニティに同様のコメントしたらもーーー、、反響おっきくて。。

ちゃんと情報みきわめるのが重要、、、っていうのを趣旨にみくしぃ書いたら、、、
非国民扱いに始まり、、、、直接、僕の人格を否定するようなメッセージまで。中国よりの発言したわけですらないのにこのありさま。
こわいこわい。。。

疑問すらはさめないような活動ってなんのための活動かわけわかんないよねぇ。。。
フリーチベットって活動自体にはとっても興味あったんだけどなーーーー。。

こわい、、、こわい。。。

ちょっと過熱気味な感、ぷんぷんです。

P.S.
るーぐーふーは、夕方もきれい。。。
asa

追記2
明日からは普通に旅ブログ書きます。

ノット・フリーチベット


2008/4/16

『100人中、99人が同じことを大合唱しているときってのはたぶんはずれてるぞとうたがったほうがいい。
むしろ、60人、70人が言っているときのほうがリアルなんだろうなと思います。』
(ほぼにち手帳より引用。”森達也さんが「問わず語りの青春論。」の中で”)

「フリーチベット!」

日本でも、いたるところで聞かれます。
メディアの報道でも各国で同様の運動がおきているとのこと。

でもね、この種の活動の情報源って、報道によるトコロが大きいんじゃないかなあって思います。

そして、、報道って商業的側面がある以上、一般にうけるように報道しやすい。。。

「悪くて強い中国vs神聖だけど弱いチベット」
っていう勧善懲悪的構図がわかりやすくて、その構図にそった報道になってしまっているかもしれない。
「あーーー、やっぱり中国は悪いやつだ!悪いやつだ!」って言っちゃえるような情報のほうが受けるし、お金になる。。。

いや、、報道が真実じゃないっていっているわけじゃなくて、一方からの情報だけをもとにして判断を下すことの危険性があるんじゃないかなぁと思うんです。

今、僕は中国にいます。
この地では当然チベット問題も全く違ったとらえかたをされています。

中国側からみたチベット問題像。
それをちょっと紹介してみます。
日本でみられる報道とあわせてみて、、少しでも真実に近づけたらなぁ、、と思うんです。

中国で言われている主張は下記の通り。

主張1
そもそもチベットは元の時代から中国の領土の一部だった。現在の中国はその当時からの領土を継続統治しているにすぎない。
欧米諸国についても、独立を求めている地域があるにもかかわらず、中国の問題が過剰に攻撃されるのには恣意を感じる。
ex. イギリスの北アイルランド問題、カナダのケベック問題等

主張2
欧米各国は社会主義政体の中国を敵視していて、解体してその力を弱めようと考えている。そのために、チベットやウイグルの独立を補佐している。
後に説明する、欧米メディアによるチベット関連の報道が歪められているのもそのせいである。

主張3
チベットの一般市民は独立したいなんて考えていない。
中国統治の下でよい治安、経済的繁栄を享受していて、むしろ中国統治を歓迎している。
中国の統治をよしとしないのは、中国政府によってその支配的地位を追われたチベット権力者たちであり、彼らは国外から今回の暴動を引き起こした。

主張4
チベット問題に関する欧米の報道は、中国を悪者にするように歪められたものだ。
右記URL参照 http://www.anti-cnn.com/
(↑写真の捏造を行っていたり、写真の解説でネパール軍兵を中国兵としたりしている、との主張。。英字だけど、わかりやすく記述してあるから、見てみるとおもしろいかも。)
また、今回の暴動では、チベット人が漢民族を殺害した。凶暴なのはチベット人である。
これについては、欧米のメディアでも報道がなされた。
右記URL参照 http://www.guardian.co.uk/world/2008/mar/15/tibet.china2
(↑guardianは英国の新聞。暴動発生時にチベットにいた外国人旅行者の証言をあつめてある記事です。チベット人による突然の暴力が列挙されています)

まとめると、以上四点。
本当はほかにもいくつか興味深い意見があったんですが、煩雑になるんで、また別の機会にでも紹介したいと思います。

どう、でしょう。
なるほど、とうなずける部分もあれば、、うーんと首を傾げたくなる部分もあったかと思います。
それぞれの主張が一定の真実をもっていて、それはきっと、、決して、、0か100じゃぁない。30だったり90だったり。

僕は、全体に、なるほど、と思いました。
そういう見方もできるなぁって。。

そうやって見てみると、日本に流れてくる情報だけを見て、フリーチベットが当然だと思っていた自分に気がつきます。
あーーー、なんて危うい判断の仕方してたんだろーーーーって。
中国側政府の弁明とか説明とか聞いていると、「あ、、また情報操作だーー」
って思うのに、日本で受ける情報には比較的ノーガードでした。
日本にはいってくる情報も同じだけの危険性をはらんでいるのに。
国内の話じゃないから、操作もしやすい。
いや、、、、うそを報道しているとは思わないけれども、1%の事実を99%の事実のようにみせるようにみせているかもしれない。。

僕は、まだ、チベットが解放されるべき理由を見つけることができません。

補記1
中国によるチベット支配の正統性と、その過程における人権侵害の問題は別個に議論すべきだと思っています。
「中国の支配において、人権侵害があった。だからチベットは独立させるべきだ。」っていうのはあまりにも飛躍した議論じゃない!??と思うのです。
人権侵害をなくすべきだーーーっていう話になるべきだもの。

ちなみに、ダライラマはチベット独立を主張しないといっているようです。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080414-OYT1T00110.htm

補記2
いや、突然こんな話を持ち出したのは、宿の中国人スタッフとチベット問題について語らう機会があったから。
全く別の話になっちゃうけど、いー奴なんだ。彼。毛くん。

補記3
この記事、実は数日前に書いたんだけども、、amebloがまーーーったく動いてくれなくてアップできなかった><;; もう、ブログの引越ししようかぐらい思ってます。

虎跳峡と捕鯨と。

~~駄文がながーーくなっちゃった。読んでくれる皆様、ゴメンナサイ~

2008/4/10

昆明からおよそ10時間。
夜行バスにゆられてゆらゆらゆら。

麗江という街に滞在しています。
ナシ族という少数民族の王都があった街。

京都のようなきれいな街並みがキレイに残っています。

街並み自体が世界遺産。
rijan

土の色をキレイに残した土塀と、そこにかかる、赤い提灯。
土塀の角をちょいと曲がったら、どっか別の世界にピヨンってジャンプできそうな。
そんな、ぼぁっとしたステキな雰囲気。
石畳でつくられた道の左右に茶色い木造の家がならびます。家の裏には石でつくられた用水路にキレイな水がながれて、水車がくるくると回っていたりします。

優雅。

ベトナムのホイアンに近い雰囲気かもしれません。

ただ、よくも悪くも、完全に観光地。
中国人にも有名な観光地らしく、中国人観光客もいっぱいいます。
と、、いうよりも、すっごい人ごみ。麗江古城とよばれる区画の中心部は人の海を泳ぐようにして前に進みます。
街には観光客向けのお土産やさんが列をなして。。。
これも京都やホイアンの雰囲気と一緒ですね。

さて、この麗江近くにある虎跳峡というところにいってきました。

麗江から3時間ほど悪路をバスにゆられてほろほろほろ。

ものすごく急な谷を挟んで、左右に切り立った崖がせまっています。
その昔、虎が飛び越えたからその名前がついたとか。

まぁ、絶対無理ですね。虎が飛び越えるの。

切り立った崖に、細い道が通っています。
hosoimiti

崖の側面にはりつくようにして建っている家々。
よく、こんなところで、生活しているな、とびっくりしてしまします。。
馬と羊とヤギと人間。
白い雪を湛えた山々に囲まれて、農業と放牧で暮らしているんでしょう。

大きな大きな山に囲まれた静かな空間。
朝日の昇る風景は、なんとも神々しさにあふれています。
asahi

と、こんな感じでトレッキングはとってもキレイだったんですが、それはそれ。
今日はちょっと違うことを書いてみます。

山歩きは同宿のイスラエル人と一緒でした。

歩きながら、いろいろなことを話します。
特に多かったのが政治向きの話。

can I ask hard question??
(結構きっついこと、きいちゃっていい??)

彼はそういって切り出します。

・捕鯨問題
・北朝鮮問題
・靖国問題
・憲法改正問題
・南京大虐殺

いやー、いろんなこと話しました。

印象的だったのが捕鯨問題。
というのも、他の問題に比べて、日本内での関心が低いにもかかわらず、外国人にはよく聞かれます。
そのギャップがおもしろい。

さて、この捕鯨問題。
絶滅が危惧される、とっても賢い動物の鯨君を取って食べる文化をやめようとすしない日本って野蛮なんじゃない!?
鯨なんて食べなければいいのに!!
という風に思われているようです。

みなさん、どう、思われます??

海外旅していると、日本に関する話題で、政治に関係することもよく質問されます。
~~~に関して、どう、思う??
日本にいるときよりよっぽどそういう話題について考えさせられます。
これもまた楽しい話。
(実はこの次の日、別の韓国人ともいろんなお話をしました。日本首相の靖国参拝はやっぱり不快だ、とか、韓国内では「太陽政策」は大不評だ、とか。韓国ではキリスト教がひろまったのに、日本では広がらなかった不思議とか。勉強になったーーー。これについてもまたいつか書いてみます。)

と、ここではとりあえず、そのときイスラエル人に話したこと、書いてみます。

ひとつ、誤解なのは、日本で広く鯨が食べられていると思われていること。
このイスラエル人、ペレグ君はそんな印象もってなかったようですが、以前にはなしたオーストラリア人はそんな風におもっていたようです。
日本人、みーんな鯨好き的印象。
本筋にあまり影響ないかもだけど、ちょっと誤解です。

さて、本題。この議論が混乱しやすいのは、鯨がかわいいとか、賢いとか、そういう理由で捕鯨を批判する意見があることだと思います。。
かわいいから食べちゃだめって、なんだかナンセンス。、、、ベジタリアンにでもないかぎり批判される理由はなさそうです。
ブタ、牛、他の魚は食べてよくて、鯨はだめっていうのはちょっと不思議だもの。

となると残るのは、絶滅危惧種をたべるなんてヒドイっっていうお話。
コレに関しては、当然ながら絶滅が危惧されるなら食べるべきじゃぁないですね。
ポイントなのは、絶滅が危惧されているかどうか。
危惧されてないなら、いくら賢くても、いくらかわいくても、旧来の食文化つづけてもよさそうです。

となると、議論はいたって簡単。
統計的に鯨が増えているのか減っているのか。絶滅危惧種なのかどうか。
これだけなんじゃないかな。
増減については、ネット上はいろんな情報がながれていますが、信頼できるデータはどっちなのか、僕はよくわかりません。

ただ、統計データさえあれば簡単に答えがでそうなことなんで、あんまり議論にすらならないと思うんだけどなぁ。。。その統計データ自体にも議論があるのか??

これだけ海外で話題になっているものが日本国内であまり話題にならないっていうのは、どっかで作為的にお話が捻じ曲がっちゃってるような気もします。
「野蛮な日本人」っていうイメージがわかりやすいから、海外マスコミに謳い文句的につかわれているか、、もしくは日本国内で、捕鯨による鯨への影響についてあまり知られないように報道時に考慮されているか。。

こんなこと、話しました。

でも、、捕鯨問題に限らず、日本のことなのに、知識も理解が、たりない。
文化やら政治やら、もっともっと知りたいなーー。感じたいなーーー。

ペレグはこのあと、イスラエル問題についてどう思うっていう問いに対して、、一時間以上にわたって、ユダヤ人の歴史と建国からの変遷を交えて話してくれました。
僕は太平洋戦争についてこんなに語れない。

深い渓とどこまでも蒼い空を見ながらの青空教室。

なんでだろう。ちっちゃいトゲがささったみたいな、チクチクする焦燥感、感じました。

P.S.
ペレグ(と僕)。陽気でいい奴なんだーー
keikokude

山道で侍をみつけました。かっちょいい。
samurai

チャリ。

昨夜のこと。

ネオンがぎらぎら光る夜の昆明。
気温はあまり高くないけれど、密集した人がゆえの熱気がほんのりと漂います。

路の左右にならぶ、雑多な飲食店。
肉まん売っていたり、鶏の丸焼き売っていたり。

大都会なんだけども、やっぱり中国らしさが漂う街。

そんななかチャチャーっと自転車のっていたときのこと。

悲鳴が聞こえました。。

自転車君の悲鳴。

変速機ががたがたいっています。
見ると、かなぐがぐんにゃり曲がって、チェーンがすぐにはずれてしまうような状態になっています。

。。。
切ない。

と、いうことで、本日、解体大修理しました。

ボルトはずして、にょぐにょあたりをいじくりまわして。
問題の金具をぐぐーーって、まげたら簡単に直りました。

でも、問題はそこから。
いやーー、きたないんです。

どろどろになったあぶらが、歯車にねっとりと。
ちょっとじっくりみたら、歯車のもとの形がわからないほどねっとりと油がついているのがわかります。
チェーンかけてない状態でも、歯車のまわりが悪い。
本当はからからまわるはずなのに。。

もーーー、さすがにお掃除開始です。

ぜーんぶ分解して、ぼろ布できれいにふいて、あとから油をさす。

ひとつひとつ部品がはずしていくと、どんどん、あったかい気持ちのなっていきます。
ねじをはずすたびに愛着がわきあがっていきます。

あー、いままで、きちゃなくしていて、ごめんなさい。

2時間後、すっかりきれいになった自転車をみて、愛しさひとしお。

爽快。

こうやって、自分の手でメンテナンスすると、またひとつ自分のものになっていくきがします。
自転車君、これからも、よろしくおねがいします。

夕食。本場の乾杯。

2008/4/2

uma

夕方、ようやくみつけた集落で宿もみつけて、安心して腹ごしらえ、ということで近くの食堂でチャーハンを注文してぽげっと待っていたときのこと。

ぞろぞろっと7,8人の男女が食堂に入ってきます。
がやがやと席につくなり店員さんに料理を注文しています。
家族+近所の友人って感じでしょうか。
かなり親しげに大きな声で話しています。

その様子を眺めるともなし、ぼーっとながめていた、僕。

と、手招きされます。
「カムカム。イートイート。」
カタコトの英語で話してくれたのは、どうやら一緒にゴハン食べよう。
ということなようです。

おお。大歓迎。
なんだかにぎやかな夕食会に参加させてもらえることになりました。

ほどなく運び込まれる大量の料理。
やっぱり中華は大人数でいろんな種類の料理をわけて食べるのがおいしそうです。
自分ではきっと頼めないようないろんな種類の料理がどっさり。
どれからハシをつけていいか迷うくらいです。
中央には大きなトオガラシと肉を炒めた料理、その周りにならぶのは、身がどっさりついた白身の魚とおおぶりの野菜のスープ、空芯菜炒、キムチのような色をしたサラダやら、ピーマンとひき肉をいためたものやら、、名前はわからないけど、とにかくおいしそうなものがいっぱい。
syokuzi

促されるまま、手当たりしだいにハシをつけていきます。
これがどれもコレもおいしい。。
中華料理、さすがです。
ごはんがすすむすすむ。

ビールも続々と運ばれてきます。

ここで万国共通、
乾杯とあいなるわけですが、中国の乾杯は、文字通り、杯を乾かさなければなりません。
つまり、全部いっきのみ。
学生の飲み会みたいです。

なんだかお客様待遇してもらった僕。
次々と乾杯してくれます。
それも、いっぺんにじゃなくて、ひとりずつ。

一気にまっかっか。

ああ、でもうれしいものです。
こんなおいしい料理とお酒ってのももちろん、歓待してくれたその気持ちがうれしい。

中国人のイメージ、日本ではあまりよく語られないことも多いですが、いろんな人がいます。
一日中ひとりで自転車をこいでいた僕にとってこの夜の食事はじぃっと体にしみこんでいくような喜びでした。

と、もうひとつ、気付いたこと。

食事中、鳥の骨やら魚の骨やらを取って、器の片隅によけておきました。
と、それをみた隣の中国人、「いーんだよ!つくえの上にだしちゃえば!」ってなことを言って(たぶん)
どんどん机の上にあけちゃいました。
みるとまわりの人もみんな同じようにしています。身なりのいい感じのお母さんもおんなじ。
おまけに出されたひまわりの種の皮は足元にぽいぽい捨てるから、机の周囲はすごいことになってます。
でもこれが中国流。(そういえば前、広州でも同じこと目撃しました。)
郷に入ったので郷に従って、僕も机の上に、床の上にぽいっぽいっ。なんだか不思議と開放感です。
お行儀悪いって信じてたことを、どうどうとやる喜び。
野糞したときの開放感とおんなじかなぁ。

P.S.
今日の宿泊はGUANLEIという街です。(漢字表記が本当ですが、日本語には無いのでアルファベットで。。)
一泊30元(450円相当)。充分キレイな宿でした。

中国のバナナ

2008/4/1

ahiru

モンローという、国境から少し北上した付近を走っています。

道端にでーーーっかいトラックが停まっていました。
おっ 
て思うくらいおっきぃトラック。
そこに規則正しく山と詰まれていくダンボール。
膨大な量です。

なんだろう??

あたりを見回してみます。
すると見慣れた果物が大量につんであります。

バナナでした。
周囲に広がっている果樹園でとれたバナナを出荷のためにトラックに積んでいるところでした。

トラックの向こう側には、箱詰め作業をしている人たちがいます。

少しだけ、おどろいたこと。
banana

緑色をしたバナナの房を、、
大きな浴槽のようなプールにつけてから、箱詰めしています。
近くでみていると、少し白みがかった液体。
農薬?ときいてみたけども、うまく通じなかったようです。
言葉の壁がもどかしい。

でもきっとやっぱり、薬の類じゃないかなぁ。
収穫した果物を出荷する前に農薬につけるという話、きいたことがあります。
もちろん、、収穫後の泥を洗い落とすための水っていうのもありえるけども、白っぽかったのが気になる。。
一瞬、舐めてみようかとおもったけども、怖かったのでやめました。

これまで、真偽の程がわからなかったので、都市伝説かもしれないとすら思っていたんですが、
実際自分でみてみると、実感。

バナナの皮はむいてたべるからいいけども、、
野菜なんかもこんな感じだったら、、怖いなぁ。。

食べる人と作る人のつながりが全くなくて、チェック機能なんかも全くなかったら、そうなってしまうのもしょうがないなぁと思ったりもします。
誰かがどこかでチェックをしっかりするか、もしくは作り手の誇りを育てるか。

それにしても、
安さと、見た目のキレイさを求めていながら、農薬使うなって言うのも無理な話だよなぁと。

安さと安全性と、あちらをたてればこちらがたたず。
だって農薬かけちゃったほうが絶対安いもん。
(ここの「絶対」は現状の話。農薬税とかで、コスト圧かけたら、また話は違ってくるかも? もしくは技術革新で、虫取りロボットつくったりとか。)

農業を趣味にして自分で作るのがいっちゃん安心かもしれないですね。