カテゴリー : 旅の記録

トンネルと妄想

2008/3/31

kodomo

ラオスから、、北上して、、中国に入りました!

街でみる漢字、漢字、漢字。
当然のことだけど、そんなことで国を移ったことを実感します。

もうひとつ、、中国を実感できる事実、、、道が、ラクになりました。
ラオスと同じ山岳地帯なのに、圧倒的に道がラクチン。

なんでだろーーって思ったら、、トンネルでした。
おおきい山は迂回せずにトンネルを通しているんですね。
東南アジアではほとんどみなかった、トンネル。

さすが中国。
経済力、あります。

ながーーーいトンネルがいくつもいくつも。
トンネルじゃなくて迂回しなきゃならなかったら、さぞ大変だろうなぁ。。
ありがたいことです。

ただ、、問題もひとつ。

明かりがついていないんです。
短いトンネルなら入り口から明かりがはいってくるけれど、
長いトンネルになると、ほんとうにまっくら。

明かり無しには自分の手すら見ることができません。

前も後ろものっぺりとした、闇。

心底、怖い。

まっくらな闇をみつめていると、焦点をあわせられなくて、あたまがくらくらしてきます。
見てるはずなのに、なにも見えない。でも自転車はこがなきゃいけない。

不安です。

だんだん怖くなってきました。
お化けやら幽霊やらの妄想が次々でてきます。

最初に頭に浮かんだのが口裂け女。
ちょっと前(大分まえ?)にはやった都市伝説で、トンネル内で口裂け女が猛ダッシュでおっかけてくるってのがあった気がします。
でも実際、映像としてイメージしたのは、ゲゲゲの鬼太郎の猫娘。もちろんアニメのです。(口裂け女がイメージしづらかったんで、ちょっと口がおっきぃ猫娘を連想しちゃったんでしょう。)
中国でゲゲゲの鬼太郎って違和感満点。リアリティーゼロです。
まったく怖くありません。
ちょっとなごみます。

いやいや、、もっと怖いのがあったはず。
怖いのは嫌なはずなのに、僕の脳みそは勝手に走って怖いものを連想します。

なんか妖怪の類がいたはず。
妖怪、、、。。。

妖怪の種類なんてそんなにしりません。
おもいついたのは、小豆洗い。
どんな妖怪かは、よくしりません。でも、なんかずっと小豆を洗ってるいめーじ。
だれもいないトンネルの中で小豆しゃこしゃこ洗って、、だれか来るのを心待ちにしてるおじいちゃんを想像して、、
またちょっと和みます。

漠然と、怖い怖いって思ってるとものすごくこわいけど、実際想像してみるとたいしたものおもいつきません。
だいたい、僕の怖いイメージって全部日本のものだから、外国だとなんとなくイメージあわないんですね。

怖いもの想像して、却ってちょっと和みました。
よかったーーー。。

そうこうしているうちにながーいトンネルもようやく終了。

トンネル出たところにある掲示をみると、全長3キロ以上もあったそうです。

P.S.
日本の長いトンネルでも見る、、空気を循環させるための、飛行機についているようなプロペラ。このながーいトンネルにもありました。
でも、全く動いていないんです。あんなに長いトンネルなのに、おそらく必要だからプロペラつけてるのに、それがうごいていないって、、また別の意味でめちゃくちゃ不安><

P.S. (2)
中国の大きな道路脇に掲げてある、看板。かぁいらしい。
e-drink

デジカメを置き忘れて

2008/3/30

ベッドの上で、目を覚まします。
あたりはまだ暗いけれど、、鳥の鳴く声がしています。

なんとなく、、起きるのが気だるい、朝。
二度寝をくりかえして、ちゃんと起きたのはそれから1時間くらいたってからでした。

のっそり起きだして、、荷造りニヅクリ。

あれこれ、バックパックに詰め込んで、、。

と、、ここで気がつきます。

カメラが、、無い。

カメラケースはちゃんとバックに入っているのに、、肝心の中身が無い。。。
他のバックを開けてみるけど、やっぱりそっちにも入っていない。
ベッドをひっくりかえしてみるけど、、やっぱり、ない。

軽く蒼白になりながら、、冷静になって(冷静つとめて)考えます。
昨日、、どっかいったかなーーー。。
どっかで落としてきた!??

カメラといえば、、やっぱり高級品。
本当にどこかで落としてきたのなら、、もう見つかるのは絶望とおもっていいでしょう。。
軽く泣きそう。

だめもとで昨日いったトコロを回ることにします。

夕方までは持ってた記憶があるので、、どっかにおいてきたとすればそれ以降。。
食堂で食事をしたあと、、ネットカフェにいったのが最後です。

走っていって、ネットカフェの兄ちゃんに、昨日落し物でカメラが無かったか、、聞いて見ます。
「???」
英語が通じないようです。もどかしさ満点。
でもラオス語でそんな複雑なこというなんてできるわけもありません。
おろおろ。。。。

目がばっしゃばっしゃ泳ぎます。
と、泳いでた目が見覚えあるもの捕らえます。

黒い、黒い、、僕のカメラ!
カウンターの中に無造作に置かれていました。

これっ!これっ!
兄ちゃんにいうと、、
「あーーー、そのことかーーー」
てな感じにニコヤカーーに対応してくれました。

昨日のおとしもの、、カウンターでとっておいてくれたんですね。

ラオスの人たち、ごめんなさい。
盗られてるだろうな、、なんておもっちゃってごめんなさい。

ありがたくて、、ほんわかうれしくなって、、、いい朝のスタートです。
らおす、すき。
 

(とはいっても、、カメラ置き忘れてくるなんて、無用心すぎ!きぃつけなきゃ。。。><)

本を頂く。

旅とはまったく関係ないけれど。。

先日、本を頂く機会がありました。

本を頂くって、うれしいなぁ。
自分じゃ絶対手に取らなかった本が手に入ることがある。それをきっかけに新しい世界が広がることがある。

それに、人に本を贈るときって、それなりに自信がある本を贈るから、はずれが少ない。
贈ってくれた人が普段どんな本を読んでるかっていうのがわかるのも嬉しい。結構立派な自己紹介になるんじゃないかなーーー。。。

本の話をかいたついでに。。
「月と6ペンス」っていう本を読みました。サマセット・モームという英国人の本。
ゴーギャンをモチーフに描かれた人物ストリックランドは狂人にも見える執拗さで芸術をおいかけ続けます。その執拗さに惹かれながらも、あまりにも非常識な行動に嫌悪感も感じる「私」。
読み手をどんどん引き込んでいくその展開。全体を貫く一本の柱。(その柱がなんなのか、ぜひよんでみてください。)
おもしろかったぁ。。

娯楽小説と思って侮るなかれ!

小説中には月も6ペンスもまったく登場しないんです。タイトル、どういう意味だろーーーって思っていたら、、文庫巻末の解説を読んで、納得。
「月」は夢・幻想を、「6ペンス」は現実を表しているそうです。

旅がすきな人にも、この本を読んで楽しめる人、多いんじゃないかなーー。。
オススメです。

再開

yuuyake

こんにちは。

ちょっとお久しぶりです。

ちょっと大事な用事があったりして、移動中断してました。
でも、再開。

夜行列車と夜行バスを乗り継いでようやくルアンパパーンへ到着。
宿代をケチっての夜行移動ですが、やっぱり布団で眠るほどには熟睡できません。

今日はゆっくり宿とって休む予定。
明日こそついに我が愛車が待ってるはずのルアンナムターへ到着です。

、、、待ってる、はず。

少々不安ではあるのです。
宿の従業員に60円相当のチップを渡して、しばらく保管しておいて、、とお願いしておいた自転車。
無事そのままあるでしょーか。。
たぶん大丈夫。でもちょっと不安です。

はやくルアンナムターで安否確認して安心したい。。

数週間ぶりのラオス。
タイほどに経済的に発展しているわけじゃないけども、、だからこそ、、それぞれの民族の特徴をまだ残している人々が普通に暮らしています。
このまま「キレイ」さを残したまま発展していってほしいなーーーなんて思うのは、、、エゴかもしれません。。

首都ビエンチャンで、、トゥクトゥクに乗り合わせた若者とちょろっとお話をしました。

「ここの道はきれいだろ??どんどん道路がきれいになっていくんだ。空港も新しくなるんだよ。きっと10年後にはまったく違っているはずさ。」
目をキラキラさせて語ってくれました。すばらしい笑顔を添えて。

素朴でステキな人々が暮らすラオス。
みんなが幸せなんてありえないけど、、少しでも多くの人がこのすばらしい笑顔を忘れないでいられるような国のままでいてほしいなーーなんて思ったりしてしまいます。

トゥクトゥクがキッと止まり、、運転手が外へ出ます。
道路の上に座り込んだ牛をなれた手つきで追い払っています。
心地良い風がさぁーーっと吹いています。

らっきーな出会い。 in バンコク

バンコクで。

いろいろな方へ会う機会がありました。
前の仕事をしながら、、日本で生活していたらなかなか会えないような方々。

雑誌の編集をしている方、、バンコクや日本でもろもろの企画をしたりライターをやっている方。そして日本でイラストレータをしている方。。等々。。。。

縁あって紹介して頂いたんですが、、とってもステキな時間でした。

自分の手でかせぐ、、、そんな生活にあこがれるなーーーと思ったり、思ったり。

人との出会いって、とっても不思議です。
ふとしたタイミングで、、、思いもよらぬところからフッとふってくることがあるんですね。。
そしてその出会いが後々重要な意味を持ってきたりする。(かもしれない)
そのフッとしたときに、、その出会いをしっかり受け止めて、そして大事にできる、、そんな生き方ができたら、、、うれしいなぁ。。

中国の後の針路

2008/03/08

迷ってます。

当初の予定だと、
東南アジア→中国→ネパール→インド→あともろもろ。
っていうルートでまわろうと思ってたんです。

でも、にわかにカザフスタン、トルクメニスタンやらあそこらへんの国々に興味がでてきました。

チベットから、南に向かわずに北上して、北海近辺の国々いって、黒海周辺まわって、、ロシアも行って。。うーん。たのしそーーー!

なにがあるの?ってきかれてもよくわからないから、だからこそいってみたいなーーって。
情報が比較的少ないだけに、おもしろいんじゃないかなーって思ったのです。
砂漠?草原?岩?寒い??
わくわくーー♪

でもネパール、インドのペアも捨てがたい。。。
すごくいっぱいの人がおすすめしてくれるから、きっととっても魅力的な場所。でも逆に立派に観光地なのかなーとかもおもってしまったり。。。

むーーー。
迷っています。

とりあえず、中国いってみて、そこでまた計画たててみます。
(これを読んで下さっているみなさま。。なにか情報あったら教えてください。)

当座の予定。
1.ラオス→バンコク 移動。
2.しばし移動中断。ちょっともろもろの用事があるのです。
3.三月後半から、移動再開。自転車のおいてあるルアンナムター(ラオス北部)へ。
4.ルアンナムターから自転車で北上して中国入り。
5.昆明到達して、そこからは列車で北上
6. ここらへんで、次ネパールいくか、ウイグル通ってカザフスタンいくか、きめよっかな。

こんな感じでぼちぼち旅していきます。

P.S.
今日は夜行列車でバンコクまで移動。
夜行列車って響き、好きです。

チューブが欲しい。 ルアンナムターで、パンク。 ラオスを自転車移動中。

2008/03/03

快調だったんです。
そこまでは。

前回のブログに書いた、、学校訪問の1時間ほどあとのこと。

ごりっ。

音がした気がしました。
なんだろーと思って自転車おりてみても、もう、音はきこえません。

でも走り出すとまた、、、

ごりごりっ。

自転車をおりて、ちゃんとみてみたら、、、
パンクしていました。
空気、すっからかん。

あっちゃーー。
初パンクinラオス です。

ちょうど、ついさきほど村を通過してきたばかりだったんで、、そこまで押して戻ることします。
工具の類はもってませんが、、パンクくらいなら近くの村でなおるでしょう。。

さわやかーーなそよ風の中なら、少々のトラブルもなんのその。

でもね。。
たどり着いた村には、自転車屋さんなんてなかったんです。。
持ってた修理キットで自分で直すにしても、、空気入れすら無い状況では太刀打ちできず。。
うーーーん。困りました。

近くにいたラオス人が、空気入れを探しにほうぼうの家に声をかけてくれますが、やっぱりみつかりません。でも、その親切はうれしいな。。

さて、、どうしよーーーーー。。。
ちょっと考えちゃいます。

もう、バス使うしかないかなーー。なんてこまった顔をしていると、、別のラオス人が言います。
「ビエンプーカーまで俺の車にのけってってやるよー」

ビエンプーカー。
昨日、宿をとった村です。
ここの村よりはだいぶ大きな町なので、そこなら修理できるはず、とのこと。
今日ここまで走った30キロほどが無駄にはなりますが、いたしかたありません。
むしろありがたい展開。

お言葉にあまえちゃうことにします。

荷台に自転車押し込んで、自分も荷台に乗りこんで。
ついさっきまで必死に進んできた道を一気にもどっていきます。
なんだかなーー、とちょっと苦笑い。

あっという間につきました。

ビエンプーカーの自転車屋さんでみてもらうと、、
チューブがさっくり裂けてました。
パンク修理じゃとてもおいつかない大きさで。
チューブ交換が必要です。

ここでハプニング。
チューブが、無いんです。
26インチはあるものの、27インチはおいてない、とのこと。
町中の自転車屋さんをあたってくれましたが、やっぱり27インチのチューブはないそうです。
あ、、僕の自転車、27インチなのです。

困りました。
ビエンプーカーでないとなると、、今日の目的地のルアンナムターにでもいかないとみつかりそうもありません。その距離およそ60キロ。

といっても選択肢もないんで、バスでいくことにします。
いったりきたり。さっき戻った道をまた、バスで走ります。
まー、ばすなんで、簡単ですねー。
お金はらって、窓のそとながめて、ぼーーーっとしたら目的地。
あっという間にルアンナムター到着です。

でもね。

ここにもやっぱり無かったんです。
チューブ。
27インチはほとんど流通していないそう。
どこの自転車屋さんいってもありません。

折りしも雨が降り始めました。
なんだか、、できすぎ。トラブルに悪天候かさなって、げんなりムード満点。。。

シトシトシトシト。
雨どいからしたたる水滴が自転車を冷たく濡らします。

そんな中、、「中国人マーケットでなら、みつかるかも。」
そんなことを言う人がいました。

中国人マーケット。。
おお。なんだか怪しい響きです。そして、なんだか頼もしいような気もしてきます。

期待に胸を膨らませて歩き出します。

期待でぱんぱんにふくらんだ胸。すぐにしぼみました。
やっと発見したのは28インチのチューブ。
27インチはないんだそうです。

徒労、です。

この街でもないとなると、、あとはルアンパパーンか、ビエンチャンくらいしかおもいつきません。

あきらめました。
自転車はしばらくこの街においていくことにします。

ちょうど、、バンコクにもどらないといけない用事があったところです。
とりあえず自転車はこの街においておいて、、バスでラオス観光⇒バンコクへ。
バンコクでチューブを調達して、またこのルアンナムターへ戻ってくることにします。
ちょっと予定変更。
でも、まぁこういうのも仕方が無いですね。。

ちょっと、、ついてないです。。

でも、ひさびさ、、、自転車を気にしないでの移動です。
ラクチン、、かも???

そういうわけで、明日、ルアンパパーンへバス移動の予定です。

P.S.
本文とはまったく関係ないんですが、今日あったラオス人たち。

oityan

kodomo

百万ドルの笑顔とラオスの給食。 ラオス自転車移動。ビエンプーカー⇒ルアンナムター

2008/3/3

お昼ちょっと前、、ちいさなちいさな村へたどりつきました。
ちょっと休憩がてら、木陰にはいって水をごくごく。

と、近くから子供達のわいわいさわぐ声がきこえてきます。

おお。
すぐ裏が小学校(?)になっていました。
校庭にはサッカーをする子供達。
とにかく楽しそうに走り回っています。
soccer

ぼーっとながめていると、もう少し近くで接してみたくなりました。
ちょっと中まではいってみることにします。
きっと許してもらえるでしょう。

休み時間なのかもしれません。
教室の外に子供達がいっぱい。

校庭で、ごみひろい(?)をしているコもいます。
hitori_syoujo

校舎の裏の、入り口とおぼしきところから中にはいります。

近くのドアらしきところに近づいて教室をのぞこうとすると、、

!!!

ぐぁーーーーーーーーーーーーっっっ。

子供達がおしよせてきました。
きゃっきゃきゃっきゃ言いながら。
我先にとこっちめがけて怒涛のように。
わいわいどころのいきおいじゃありません。
ガイコクジンが珍しいんでしょう。。
大騒ぎです。。
bouzutati

それぞれが、、ものすごくきらっきらした笑顔をしているんです。
まぶしい。
syoujotati_ikioi

子供達の洪水におしながされるようにして、あとずさり後ずさり。
と、、校舎の真ん中に、先生とおぼしき人たちをみつけました。

騒ぎを起こしてゴメンナサイというのが半分、見学していいですか、ときくのが半分。
英語の先生がいるんじゃないかと思って英語ではなしかけます、、、が、まるで通じません。
小学校じゃ英語は教えてないのかもしれません。。。
身振りで、、、
「見学していい??」
と伝えます。

にっこり笑顔。
簡単にOKしてくれました。

そんな会話をしている間にも、あたりは子供達でいっぱい。
きらっきらした笑顔でこちらをみています。
カメラをむけるとまたおおさわぎ。
とった写真をみせてあげるとまた大騒ぎ。
syoujotati_1

ごぁーーーん。。。

、、ドラがなりました。
休み時間終了のドラです。

クモの子を散らしたようにみんなそれぞれの教室に戻っていきます。
そして自分の席に座って、、、やっぱりこっちをみてるんです。
かぁいいねぇ。。。。

授業の様子をこそっと見学したいのだけど、窓に近づくと、子供達がいっせいにこっちを向いてしまいます。
これじゃさすがに授業の邪魔になっちゃう。
ちょっと近づけません。
うれしいんだけど、もどかしい。
ジレンマです。。。

窓から覗くのはあきらめて、、、壁の隙間からのぞくことにしました。
教室の壁には穴がいっぱい。
コンクリートの校舎もありますが、木でつくった校舎もあります。
木でつくった方は、隙間だらけ。
ここからならほとんど邪魔にならずにのぞけそうです。

授業のやり方は日本のとあまり違わないようです。
先生が黒板に書き込んで、生徒がそれを見て自分のノートになにごとか書いていきます。
退屈そうに窓の外をみてる生徒がいたり、それを注意する先生がいたりするのも日本の授業風景と同じ。

が、、違うものを見つけました。

机の上にころがる、黄土色の、粘土状の物体。
なんでしょう。。
jugyou_syokuji

授業中におばちゃまが入ってきて、バケツから黄土色の物体をひとつかみとって、机の上においていきます。

うけとった子供は、、、

食べました。。

ちぎって、むしゃむしゃ。

給食だったんですね。。

授業をうけながら、、、ちぎっては、、、食べ。ちぎっては、、、食べ。

日本とは大分、形態は違いますが、でもやっぱり給食がありました。

、、、
教室の外にいた僕に気付いた先生が、おばちゃんになにごとか話しかけています。
と、、、おばちゃんが、バケツから一掴み。
僕にくれました。
kyuusyokunoobatyan

kyuusyoku

みんなに倣って、、ちぎって、ぱく。
ちょっと甘い、、、むしぱんのようなお味です。ココナッツがはいってる??ちょっとシャリシャリした食感もあります。

「おいしい!!」

カタコトのラオス語でそういうと、先生も給食のおばちゃんも、ワッハッハっと笑います。
いつのまにかまわりによってきた子供達と一緒にちぎって、ぱく。ちぎって、ぱく。
子供たちはきゃっきゃきゃっきゃと笑っています。

大事な給食をわけてもらっちゃって、ちょっと当惑。
、、でも、やっぱりすごくうれしい。

まさかラオスで給食をいただけるとは。。。

こんな出

村の少年とあったかご飯と。ラオス自転車移動。ドンチャイ⇒ビエンプーカー

2008/3/2

ラオスの朝はとってもはやく始まります。
僕にとっては早朝なのに、皆、すでにもぞもぞごそごそ。
忙しげに荷物を運んだり、台所で料理をしたり。

朝もやが立ち込める中、、ペダルを踏み始めます。
asamoya

昼間の風景とはまた一味違った、朝の風景。
緑の上に、うっすら白い布をかぶっています。
靄の間から見える木々は深い緑。

道路の上にもうっすらと白いもやが立ち込めて、
Tシャツ姿の露出した二の腕にからみつきます。

体の中に残っていた、朝に飲んだお茶の温かさがいっきにどこかへさらわれていきます。
ぶるぶる。
いそいで長袖を取り出して、防御態勢整えます。

自分の吐いた息がうっすら白いのを見て、ちょっと驚きます。北の地方に住んでいた学生時代を思い出します。

緑と白の世界の中、道路上には僕一人。
いくつもの峠を降っては登り、上っては降り。
風景画のような世界の中、快調に距離をこなします。
josei

さて、お日様もだいぶ高いところへめぐってきたころ。。
おなかがへってきました。
でも、、なかなか食堂というものがないんです。
昨日もおなじような状況で、、、身振りでゴハンたべたいって伝えたら、、
ニコニコとふくろいっぱいのカオニャオ(もち米のごはん。)をもってきてくれました。
いや、、、うれしいんですが、、、おかずは????
kome

、、、しかたないのでゴハンをおかずにごはんを食べる方式でいただきましたが、
今日はできるならもうすこし味のするお昼をたべたいものです。

おそらくラオスの田舎のほうではあまり外食文化じゃないんでしょう。
食堂らしきところがなかなか見つかりません。
いくつか集落を通過して、、、注意深くあたりをきょろきょろ。

三つ目の集落でようやく発見しました。
テーブルの上に調味料を並べてあって、、椅子まで用意してあるのでまず間違いないでしょう。。

自転車をとめて、、中にいたおばちゃんに、、
「食事できる??おなか減っちゃった。」
と身振りで聞きます。

もちろんだわよーーー!!

よかった。。
食事にありつけそうです。
どうやらメニューはうどんのような麺類一種類の様子。
席に着くやいなや、注文も聞かずにつくりはじめてくれます。

台所はまな板とかまどのシンプルなつくり。
かまどで料理してくれるのが、なんだか新鮮です。

家の前にあつまってきた人たちと会話しながら、さも楽しそうに料理してくれます。
みてるこっちまで楽しくなるような笑顔。
おいしいものが食べられそうです。
obatyan

いつのまにやら表には7,8人、人が集まっていました。
わいわいがやがや。

出てきたのは、みるからに辛そうな色したスープのうどん。
syokuji

ところがこいつ、そんなに辛くなくて、むしろ薄味。
こいめの赤は、トマトの赤だったみたいです。
僕がよっぽどおなかが減って見えたのか、、それともこれがふつうなのか。
うどんを食べていたら、、カオニャオ(もち米のごはん)もだしてくれました。
うどんをおかずに、ごはんを食べる。

うん。おいしいです。

がつがつむしゃむしゃ。

すっかりおなかもいっぱいになりました。
mina
(食堂、こんなところでした。いつのまにかにぎやかになってました。)

午後の部、開始です。

気温もずいぶんあがってきて、またTシャツ姿で自転車にまたがります。

しばらくすると。
また小さな集落に出会いました。
集落の中に小さな坂があって、坂を境に前後にふたつのかたまりにわかれているようです。

その坂にて。
子供たちがあそんでます。
僕に気付くと、サバイディーーー!(こんにちは)っていいながら手をふってくれます。
近づいていくと、わーーーってかけよってきて。
カメラを向けると恥ずかしそうに整列してくれました。
seiretu

かぁいいんです。こいつらが。
自転車にのって、手を振ってとおりすぎようとすると、、、それぞれ手にもったおもちゃを転がしながら、自転車にまけじとおっかけてきます。
手に持っているおもちゃは、、、自転車のタイヤと、、おもちゃのくるまの車輪のようなもの。
それらを棒で一生懸命ころがしながら走ってくるんです。
dash_kodomo

競争のつもりでしょう。
僕も、まけずにたちこぎで応戦。
ぶっちぎってやりました。

大人気ないなんて、いわないいわない。

そのあとも、いくつかの村でちっちゃな出会いとちっちゃなふれあい楽しみながら、今日も一日過ぎていきます。
wara_syounen

夕方には目的地に無事到着。
今日は昨日よりすこしだけ大きな街です。
宿も昨日よりずっと簡単にみつかりました。

今晩はビエンプーカーという街に滞在です。
一泊25000キップ。

明日はルアンナムターって街まで移動の予定です。
それでは。

P.S.
街でみかけた青年。なんとも味のある表情でした。
hyoukin

ラオス入り。フエイサイから自転車で。 森の中でワイワイと。

2008/3/1

ラオス入りです。

タイの北の玄関、チェンコーンから、ラオスのフエイサイへ渡ります。

国境は大きな大きなメコン川。
ゆったりとした流れを見ているとこっちまでゆったりしてしまいそうです。。
taiga

舟を使ってわたります。

タイのイミグレーションで出国審査を終えると、そのまま渡し舟へ。
なんとも風情のある越境じゃありませんか。
続々と乗り込む乗客に混ざって、僕の自転車君も同乗します。
追加料金なんて細かいこと言わないのがうれしいところです。

上下にゆったりゆれる船の上に座って、まだ見ぬラオスにワクワクひとしお。
さて、どんなところでしょう。。

ラオス川の陸にたどりつきました。
日本人はビザ不要。らくらく入国です。

「日本の政府がいーーーっぱいお金はらってるから日本人はタダなんだよーーー」
昨日の宿のご主人がそんなこといっていました。
まー、そういう側面もありそうですね。

さて、イミグレーションで、チャリンコ乗りに会いました。
みるからに自転車のってます!っていう格好。
ピチピチのライダースーツのようなものを着て、立派な自転車をひっぱってます。

無意味にうれしくなって、声をかけてみます。

僕「ラオス、どうでした??」

彼「、、、ベリーハード」

僕「。。。」

ベリーハードといってる彼の顔つきが、なんだかとってもハードそうだったので、それ以上会話がはずまず。。
もともと、楽しかった??くらいのつもりで質問したんですが。。。

ちょっと、、、行く末どきどきです。。。

そんな不安もバックパックと一緒に荷台の上へ押しやって、、早速、ラオスの初日を走り始めます。

道はきれいな舗装路。
ちょっと意外です。

当座の目的地はルアンナムター。
およそ180キロほど先です。様子をみながら、2日か3日かの予定で北上していきます。

緑が濃い。
いや、タイから国境をわたっただけなんで、そんなにかわるはずはないんですが、そんな印象です。
山をぐぐーーって上って、高台から見渡すと、一面、緑の大地がひろがっています。
濃い、緑。

yama
(明るい時間に緑の風景とりそびれてしまったので、これは次の朝撮った一枚)

その中を蛇がうねるように、、くねくねした道がずーーーっと向こうまでつづいています。

走っていると、動物によくあいます。
タイでも何度も会ったんですが、ラオスはもっと頻繁。そして種類が多いです。
犬、鶏、牛はもちろん。水牛、ヤギ、ブタなんかが我が物顔にブイブイよちよち歩いています。
ちょっと平和な気分です。
usi
(牛、です。なんとも平和そうです)

そして僕にとってうれしいことに。。
犬が、、温和なんです。
いや、気のせいなんかじゃありません。あきらかに、ほえられる確立が減った!!!
やっぱ飼い主の影響うけるんじゃないでしょうか。ラオス人のほうが戦闘性すくないに違いない!!
犬みて、そう思いました。
こっちの犬は、だらーーーーーーっとしてます。タイの犬以上に。
もう、道路と同化するんじゃないかっていうくらい、ぐだーーーーーーーーーーー。。。
なんにせよ、、温和なことはいいことです。
ソンナフウニ、ワタシモイキタイ。

水を買いに、ある集落へよりました。
でも、お店らしきものは見当たりません。
本当にちいさな集落です。
近くをあるいていたおねえさんに声をかけます。

水を売っている所はありませんか???

なんて気の利いたことはいえません。
しっている単語、、、ナム(水)を連呼しながら、空のペットボトルをゆびさします。
なーむなーむなーむ。
big-syoujo

いつのまにか、さきほどのおねえさん、どこからかおばあちゃんをつれてきました。
おばあちゃんになにごとか相談しているようです。

はなしをきくと、おばあちゃん、近くの家へあるいていって、なにごとかまくしたてます。
子供がどこかへ走り去っていきました。
そのコが買ってきてくれるのか!??
ありがたい。
と思いきや、、一向にもどってきません。
近くを通る通行人は、なんだなんだと集まってきます。
集まった人が、また近くの人をよんできたりするもんだから、人だかりがどんどん増えていきます。
異国の人、、珍しいのかもしれません。

お互い言葉がわからないので、非常にもどかしいのですが、おばあちゃんは何事かをなんどもなんども繰り返して、にっこりわらってくれます。
うーん。きっと悪いようにはならないでしょう。
おばあちゃんがなにかをわーーーーっとしゃべると、周りのラオス人がそれぞれにまたわーーーっとしゃべって、、なんだかにぎやか。。
、、、水を買いたかっただけなんだけどなぁ。。。。
oozei

10分ほどもたったころでしょうか。
さっきのコが水をもって帰ってきてくれました。
どこぞへおつかいしてきてくれたようです。

やっと購入完了。
でも、ちょっとうれしい、買い物でした。

いくつも山を越え、谷をこえ。。
山をここちよーく感じながらペダルを踏みます。

いつのまにやら、日が傾いてきました。
そろそろ宿をさがさねばなりません。

とい
うより、宿がありそうな街にたどりつかないといけません。
ガイドブックにのってる規模の街は前後には皆無。
北上をつづけながら、ちょっと規模のおおきそうな街を探します。

判断基準は、、お店があること。
大抵の村にはお店のようなものはないので、それがある村は比較的大きい村のようです。

さて、、4時ごろでしょうか。ようやくみつけました。
フエイサイから60キロほど北上したあたり。
ドンチャイという街です。

お店の前に自転車を止め、店員さんに宿があるか聞きます。
もちろんぼでぃーらんぐえっじ。
なんと、、、すんなり通じました。そして、ありました。
表からみただけでは、ほとんどわかりそうにありませんが、どうも宿屋になっているようです。
一晩20000キップ。(220円相当)

hutarisyoujo
余談ですが、この店員さんの娘さん(?)が、、非常にきゅーと。

宿の前で飲んでいたラオス人にしきりに勧められて、ラオラオという強いお酒を何杯かいただくと、、体がかるくなったような錯覚を覚えます。
間違いなく錯覚です。
ですがとってもきもちいい。
oityan
(写真の右のほうに、すこしきれてうつっているのがラオラオです。強ーいお酒です。)

ビアラオっていうラオスのビールものませてもらって、ますますいい気持ち。

おいしい空気とおいしいお酒と。
なんだかいろいろ混ざり合って、僕の体の中にはいっていきました。
ラオス。
楽しそうです。

P.S.
夕日にむかってあるく母娘がなんだか印象的だったので一枚。
yuuhinimukatte_hutari