星星峡の砦たち。

2008/4/29

今日は星星峡なるところで宿泊。

昨日、念のためにと早めにテント張ったおかげで、今日の移動はたったの30キロ。
あっという間についちゃいます。

それにしても、、「星星峡」。
なんともステキな名前じゃないですか。
満天の、降ってきそうな星空。
期待に胸がふくらみます。。

いったいどんなところかと思いきや。。。。。。

街自体はちっちゃいちっちゃい。
街っていうのはおこがましいくらいです。
商店に食堂、それに宿泊施設がちらほらら。
あとはガソリンスタンドがあるくらいで、街の大きさは200mくらいじゃないでしょうか。

でも、おもしろいものみつけました。

星星峡を取り囲むようにして連なる高台。
その上になにやらとりでのようなものがみめます。

なんでしょう。。
高台のなかでも、ひときわ高いところを選んで、いくつもいくつもとりでのようなものが並んでいます。
kakudaiyou
(みえるかな??写真、奥のほうにももうひとつ砦があるのです。)

砂のレンガを組み合わせて、隙間を泥でぬりかためたような作り。

古い時代のものでしょう。
ここを通る隊商を監視する関所のようなものだったのかもしれません。
もしくは重要な軍事基地だったとか。。

どれだけ長い時間、この星星峡をみまもってきたんでしょうか。。。

toride

kumototoride

想像していると、、、大きな大きな時間の流れに吸い込まれてしまいそうな気持ちがします。

半分以上くずれかけていますが、、、今もなお、その雄姿に曇りはありません。
いまにも衛兵が声をかけてきそうな。。
、、、槍とかふってきそうな。。。
gyakukou

ちょっと、、ぐっときます。

補記1
期待してた星空ですが、、この日は曇りでなーんもみえませんでした。。無念。。。

補記2
今日はウスビールというウイグルのビールと、星葡萄で一杯。。。
青空の下、遺跡の横にこしかけて、、地平線をみながら飲む。
これもまたすてきーーーー!!!
biru

砂のなかのテントっぷり。

2008/4/28

砂がもうもうと舞う中にひっそりと家々がたちならんでいます。
その茶色の風景がなんとも哀愁をさそいます。。
でも同時に力強さも感じられて。。。。

sunanomati

さて、時刻は夕方6時半。
今日の目的地、星星峡まではあと30キロを残すばかり。
でも横風が強くて毎時10キロほどしかスピードがだせません。

目的地到着は9時半!???

ものすごく広い中国なのに、国内に時差をつくっていないため、結構西にあるウイグルも日本との時差は一時間。
だから日没は結構遅い時間なはず、、、とはいってもさすがに8時ころには日没になるはずです。。

行くべきか、行かざるべきか。
それが問題だ。。。

「まぁ、、やってみっかな。」

と、、いうことで野宿することにしました。

バックパックには先日買ったテントと寝袋、それに調理器具なんかもくくりつけてあります。
いや、、つかってみたかったんだよね♪

道の脇に適当にくぼ地を見つけて、テント設営に入ります。

テント設営なんて初めてってのに加えて、強烈な風が邪魔します。
びゅんびゅん風にあおられちゃってテンヤワンヤ。
「あれ、、こっちが上か、、いや、こっちが上か!」
ようやく上下見定めたと思ったらせっかく打ち込んだ杭が風の重さに耐えかねて脱走しちゃったり。。

しかもやっとこさ設営終えたとたん、風がぴたっと止むこの憎らしさ。
本当、ぴたっっと。
さっきまでの風がうそのよう。
嫌がらせかしらん。

気を取り直して、、
風もなくなったことだし、、夕飯の支度です。

成都で買ったバーナー君はガソリンで動きます。
ガソリンならどこでも手に入るから便利べんり♪
bonbe

火力大きくして、、、一気にお湯を沸かして。。。
熱々のお湯でインスタントラーメンとお茶を作る。
こういうところでつくって食べるご飯ってなんでこんなにおいしいんでしょーーーー。。
(インスタントラーメン煮込んだだけですけど。。)

あたりは砂の煙幕も晴れてようやくすっきりみわたせるようになりました。
遠くに見える岩山が、象さんにみえるなーーー
なんて考えながらラーメンすすります。
syokuji

うれしい。。

実は、こういうキャンプ、憧れだったんです。
子供のときから、、いいなーーーって思ってたのに、、いままでなかなか機会をみつけられず。。
ようやく、達成できました。

一度もやったこともないって、不思議。
自分の中で恐れとか憧れとか勝手に増幅しちゃって、、ひとつの壁をつくっちゃう。
いままで、僕の中でキャンプってそういうものの一つでした。
すごく楽しそう。でも、「難しい」んだろうなーーーー。。って。
ようするにビビッちゃう。

でも、実際やってみたら、どんなものかわかります。
やっぱりすごく楽しいってこともわかるし、それ以上でも以下でもないってこともわかる。。
ビビリが無くなる。
「やってみる」って大事だなーーーって思います。

今回の旅、いろんな「初めて」をとっぱらうことができました。
バックパック旅行それ自体もそう。
自転車旅行もそう。
キャンプもそう。
紙を使わないトイレなんかもそう。(東南アジアは近くの手桶から水をパシャっとな。)
ほかにもいっぱいいっぱい。。

ありがたい、、時間だなーーーー。。。。

補記1
この夜、、めちゃめちゃ寒かった。。深夜になってまた吹き出した強風でばったばったとあおられて隙間風がぴゅーぴゅーぴゅー。
風さえなけりゃ、、なーーーー。。。。

補記2
日本にいても、勝手にビビッちゃってること、いっぱいあります。
やったことがないから。。。
帰ったらチャレンジしてみよっかな

ハミ到着。おふろが恋しい。

たったいま、ハミに到着。

柳園を出たのが3日前。
3泊4日の自転車ツアー。

移動と宿泊はこんな感じ。

初日 60キロ 野営
二日目 30キロ 星星峡泊
三日目 130キロ 駱駝園(の近く)の民家泊
四日目 70キロ ハミのどっかの宿(これから探そっかな)

もう三日もお風呂はいってません><
お風呂がこいしいーーー!!!

砂と岩石がひたすらつづく茶色の景色を切り裂くようにまっすぐに走るアスファルトの道路。
現代の隊商は駱駝ではなくトラックに乗って、さばくを突っ走ります。

砂と風と葡萄の土地。

、、と、、、詳細はまた別記事にしてあげまーす。
とりあえず、宿さがさなきゃーーー。
シャワーあびられると、、いいな。。。

追記。。
今日は追い風だったから楽チンだったー。
風って偉大。

おふろ。

柳園でのこと。

近所を散歩していたら、、「浴地」の文字。
浴びる場所っつったらお風呂でしょう。
もちろん。

さっそくいってきました。

(今日は写真なしです。
ごめんなさい。)

番台らしきところで6元と鍵のデポジット5元払って中へ。
のれんのような白い布をくぐると、いきなり肌色林立。
みんなすっぱだかです。
前かくしたりなんてちっちゃいことしないのです。
どーーんとしてます。ばばーーんとしてます。

中はいたって普通。
日本と違うのは、あらかた二点。

一つ目。
シャワー使うときは足元のレバーみたいなのを踏むとお湯がでてくる仕組み。
手は体あらうのに使えるし、出しっぱなしってこともないし、なかなかいいかも。

二つ目。
浴槽の隣にいきなり垢すり台がどーーーんとおいてある。ど真ん中。なんとなくみんなの視線がきになりそうだけどなーー。。

まぁ、でも全体に雰囲気いっしょです。
あ、、お風呂に垢がたんまりういてるのは、、まぁしょうがないかー。

いやしかし、、広いお風呂は掛け値なしに気持ちいい。
人類最大の発明じゃないかしらん。

柳園と虫の思い出。

2008/4/28

今日は柳園から星星峡っていうところ目指して移動。
きっとネットに一日さわれないから前日(27日)の時点でこれ書いてます。
書けるうちにかいとこーーって。
エライ。

、、、
今いる、柳園のまわりはなーんにもありません。

駅のまわりにいくつか商店があって、、でも街のそとにでちゃうと、、いきなりこんな景色。

tiheisen

今日はどんな景色が見られるかなー。

さて、、いきなり話ぶっとびますが、
最近のお気に入り。

itijikuall

なんだかわかります??
ころっころしたなぞの物体。

いちぢくです。
ほしたいちぢく。なんだかちっちゃーいのです。
成都の宿で旅人におしえてもらっていらいの大ヒット。ありがとうございます♪

でももちろん味はいちぢく。
やさしい甘さがくちいっぱいにひろがって。。
干したフルーツ、好きです。

itijiku
(アップにしてみると、いちぢくっぽいでしょう?)

いちぢくと言えば。
ラオスから国境わたって中国にはいってすぐのころ。
はげしいアップダウンの連続で少々へろへろ><

近くに集落でもあって果物売ってないかなー。

そんなこと考えながらはしっていました。

でも道はどんどん森の中へはいっていって、集落なんて気配じゃぁない。

と、、ふと、森の中に見覚えある丸い物体発見。
いちぢくです。
野生(たぶん。。)のいちぢく。
こりゃーーーいただき!!!

土手を5mくらいのぼったところになってるいちぢく。
何回か失敗してどろだらけになりながら、ようやく確保。
実はすっかりうれていて、やわらかーくなっています。
僕のほっぺたもやわらかーーくなって、、、じゅるじゅるる。。

ぱかっと開けたらおいしそーーな中身の周りに、先客がいました。
虫さんいっぱい。
この写真でわかるかな??

musi-itijiku

ちょっとわかりにくいけども、中身のつぶつぶにまじって小さな羽虫やら芋虫さんやらがにょろにょろろ。

やっぱりおいしーものはモテるんだなぁーー。

よだれだけ先走って、なんだかちょっと悲しかった昼下がりを思い出しちゃいました。
(干しいちぢくの話からつながってます!)

さて、、干しいちぢくでも噛みながら、ちゃりこぎます。
これからの進路ですが、当面、ウルムチ目指して進みますー。
ネカフェみつけたらまたカキコミします。
それでは。

中国電車ルール

2008/4/27

敦煌到着

37時間列車完遂。
寝台列車がとれなかったので、今回は硬座とよばれる、普通席へ。
というか、最安席へ。
さすがに長時間、硬座は無謀かなーなんて思うけど、もう買っちゃったもんね。
いくもんね。

なんだかんだ出発前にごたごたしていたのもあって、駅についたのは出発40分ほど前でした。
日本で電車のる感覚だったら余裕すぎるくらいですが、こちらはちょっと違います。
新幹線にのる気分に近いかもしれません。

一時間前には到着するべし。
そう、宿の人に教えられました。

しっかし、、
駅に着いたのがすでに40分前。
そこから、ばらした自転車を列車にのせるための交渉やらなんやらでさらに時間をとられ。。
結局乗り込んだのは15分ほど前でした。

あーー、、でも、よかった。間に合ったーって安心したのは本当、一瞬。

席が、、無い。

syanai

硬座は自由席。
当然早い者勝ちです。
今回は始発で乗り込むからなんとかなるだろーって思ってたのが大間違い。
もう完全に埋まっています。別にも何人も立ってる人もいます。

37時間たちっぱなしはきつすぎます。。

しょうがないから床にすわろっかなー
とあたりを見回します。

と、いい場所さがしてきょろきょろしてたら、すぐ近くのおっちゃんが、、、

「ぺっ」

タン、はきました。
床に。

おお。
そうきましたか。

中国では結構みんなタンをはきます。
街中では普通の光景。
カーーっ、ぺっ。

でもね、、電車の中でまでやりますか。。

ぺっ てして、足でごしごしってのばす。
そういう目でみると、いたるところでやってます。

うーん。

床の上に、食べ物の皮(ひまわりの種とか。)をすてるのも普通。

すぐに床の上が汚くなりますが、そこはさすがに手馴れていて、定期的に駅員さんが掃除しにきてくれます。

とにもかくにも、、これじゃあんまりすわりたくありません。。
床に座れないとなると、残された手は、駅についたときの入れ替わりでせきゲットするしかありません。

結局、夜中の2時までたちっぱなし。
ようやくみつけました。
椅子にすわれるってこんなにうれしいものだったんだ。。。。
いす君、ありがとう。

やっと安らかな眠りにつける。。ゆったり安心していい気持ちです。
ようやくくつろぎモードかと思いきや。。

視界に奇妙なものが写ります。
足です。
椅子の下から足だけにょきって出てます。
げっ。
なんだか様子がわからなくてどきどきします。
なんで!????

座席の後ろをのぞきこんで、ようやくわかりました。
椅子にすわっていると寝づらいので、椅子のしたに新聞紙を引いて、床の上にねているんです。
通路に寝ていると、通行人にまたがれたりして、ゆっくり眠れないのでしょう。。いすがガードしてくれるからタン攻撃もまぬがれられるし。。
座席の配置は日本の新幹線とおなじような感じなので、、勢い、椅子二つ分くらいを確保する感じです。
こうすると、顔はちょうど椅子の真下になるので、暗くて眠りやすいようです。
うーん。しかし椅子の下で他人が寝てるって。。。。

「上に政策あれば、下に対策あり」

中国のことわざだそうですが、、政策にかぎらず、あらゆる事にルールぎりぎり内で最善(?)の解決策を出す。
これも中国ならではなのかもしれません。。

追記1
列車の中で中国人つかまえてずーっと中国将棋やってました。もう、ルールは完璧。結構練習したし、ジャパンランキングとかつけたら、100番内入ってるんじゃなかろうか。

追記2
今回は自転車君も列車で移動です。
乗っけてくれるか非常に不安だったんで、わざわざばらして小さくしてもっていきました。
↓こんなかんじ。
tyari

相当ちっちゃいでしょ!??あまりかわってない??
だいぶ手間隙かけたんだけど、、列車内はひろくてこんなのする必要なかったみたい><
無念!!

補記3
成都でたべた、、太麺的なにか。目の前でぶるんぶるん麺ふりまわしながら打っている本物手打ち麺。めちゃめちゃうまい。ちょっと辛めなんだけど、味が濃すぎるわけでもなく、野菜系の結構さっぱりした味わい。中国、めし、やっぱりおいしいや。
bimi

これから電車。剣道すごい。

今日、7時15分の電車で敦煌へ出発。

敦煌はウイグルへの入り口になる街。
中国ながら、ちょっと違う中国。

楽しみです。

さて、、今日は時間ないので、ちょろっとしょーもないこと紹介です。
ブログの左端に剣道の青年をつけてみました。
「対決」のボタン、押してみてください。
結構たのしーのよ。

剣道っていう、、伝統あるイメージの団体がこんな遊びごころ出すなんて、なんだか新鮮♪

補記。

しっかし
あいかわらず、時間ぎりぎりになって準備するくせが抜けず、すっごいあわあわしております。
もー出発しなきゃーーー。
リパックしなきゃーーー><;;
いそがなきゃーーー!!
だめだめだーーーーーー!

孔明のエコ。

2008/4/24

あの有名な劉備玄徳が治めていた蜀。
その都があった成都の街に滞在しています。

劉備ーー!!孔明ーー!
授業中に机の下でこっそり読みふけっていた吉川先生の三国志を思い出します。

なつかしーーなーーー。

授業さぼって文庫読むのがかっこいいなんて思ってたあのころ。。
パラパラ漫画つくっては得意がってたあのころ。。

なつかしーーなーーー><;

さて、、、劉備も孔明も、僕の恥ずかしい学生生活も、興味深いんですが、今日はまた別のお話。。

アウトドア用品を買い揃えたくて、、宿のある街の中心部から、南の方向へ自転車を走らせていました。
昼飯に最高においしい肉まんを食べたおかげもあって気分は上々。
鼻歌もれちゃうくらいの上機嫌っぷり。
nikuman
(これが昼飯にたべた肉まん。噛むと中から肉汁がぼひゃってでてきて、、、かわもっちり具はホクホク。。。お粥のさっぱりさも絶妙。中国、旨いわ)

道の左右には木がいっぱいうえられていて、、木漏れ日がちらちらと道路に水玉模様を作っています。
この、、左右の感じ、杜の都仙台に似ているかも知れません。。

そんな道路の端っこ、、右端を自転車ではしっていました。
すると、原付がすぐよこをさーーーーっと追い越していきます。
なんのことはありません。自転車が原付に追い抜かれることなんて、、普通過ぎるはずなのに、、なんとなく違和感。

あれれ?なんで違和感かなーー。。。
そんなこと思ってると、また一台。
さーーーっと脇をすりぬけていきました。
また、違和感。

なんでだろう。。。
と、もう一台が脇をすりぬけていったところで気がつきました。

、、さーーーーっと通りすぎていくんです。
本当、さーーーーーっと。。

そう、エンジン音が無いんです。

見た目はふっつうの原付。でも、エンジン音ナシ。
よーくみてみると、、日本の原付にはかならずついてるマフラーがありません。(あの排気するための、パイプですね)
baiku
(こんなかんじ。。ね、、、ないでしょ!??? )

そんな事がありうるのか!??
冷静になってもう一度よく見てみても、やっぱりマフラーはありません。
エンジン音もしません。ただ、、さーーーって走っている。。。
スピードはあまりでないみたいだけど、加速もしてるし、エンジンでつけた勢いで慣性つかって走ってるってわけでもなさそう。。

あたりをみてみると、結構な数はしっています。このタイプ。
二輪の主役はもうこの電気(?)バイク。。たまにエンジン音がするバイクをみる程度です。。

ちょっと舐めていました。
こういう、低騒音のものは、、日本でブームになるのが先に違いない、、そう思っていたのに。。
電気自動車なんて(もちろん電気二輪も)、民間に普及するのはずっと先だって思ってたのに、、、すでに中国ではこんなに普及してたなんて!!!

石油の値段が上がり続けている昨今。 
環境保護の必要性が叫ばれている昨今。

こういった電気をつかった乗り物が今以上に注目されるときは近いのかもしれないですね。。

しかし、、こういう電気二輪がこんなにも普及した背景が知りたくなりました。
、ガソリンで走るエンジンのほうが作りやすそう。。
なにか中国特有の事情があったのでしょうか。。それとも政策???

もしや、、、これがあの「孔明の策」か!!!?

中国って、、ひろいなぁ。。。。

補記
現在時点でエコかどうかはまだわからないですけどね。
確かに電気二輪、二酸化炭素直接は出さないけど、発電するときに火力発電だったらそこで二酸化炭素つくっちゃいますもんね。
トータルでエコかどうかは、わからなーーーい><;

補記2
明日、敦煌へ移動でーーす。夕方19時の便で37時間><;; 硬座といわれる、、硬い座席。最安席。うーん。ハードかもなーーーー。。。

補記3
宿でめちゃくちゃかわいいコみつけました。このこねこのこまだこねこ。まぁるいねぇ。かぁいいねぇ。
neko

究極の結婚制度

2008/4/24

濾沽湖.

濾沽湖周辺に住むモソ族と呼ばれる小数民族がいます。

青い湖と青い空に囲まれて生活している彼ら。。
そのめったに無いくらい美しい景色が影響してかどうか、、、はわかりませんが、独特の風俗を持つことでも知られています。

ojityan

「通い婚」制度です。

そう、一夫一婦制ではないのです。
一夫多妻や多夫一妻制でもない。

女性は、、気に入った男性をみつけたら、合図をだします。
男性の手のひらを、、こちょこちょってするんです。指でこちょこちょって。

それが、「今晩、うち来ていいよ」の合図。
女性にOKもらったときは、男性はいそいそと女性の家へ行き、一日だけ夫婦となります。。
でも、それだけ。次の日にはまた実家へ帰っていくんです。

あらゆる財産は女性のもの。
家もお金も。そして子供も女性の実家で育てます。

究極の結婚制度と呼ばれることもあるとかないとか。

独占欲をそもそも生じさせないこの仕組み。。夫婦間の愛よりは血のつながった家族間の愛を重要視するということでしょうか。
、、日本では夫婦間の愛はとても重要視されます。しかしそれ無しに家族を形成する文化。
家族のあり方として、たとえば日本では父親が果たす役割を叔父(または伯父)が果たす。。
それらが家族観にどんな影響をあたえるのか、、にわかには想像できません。

この地のことを知るまで、こういう制度は思いつきもしませんでした。
しかし当然ながら世の中には様々な風俗習慣がある。。風俗習慣だけでなく、モノも、考え方も。。。

ひょっとしたらもっともっと信じられないものが旅先に転がってるかもしれない。。
まだ見つけられてないだけで、すっごく有益ななにかが落ちているかもしれない。ものすごくおもしろいものが。。。

そんな夢想がひろがって、いつのまにやらにやにやしています。。
よだれふかなきゃ。

ところで、
このモソ族の習慣が広くしられるようになってくると、、一夜かぎりの夫希望者ツーリストが大挙しておしよせてきたそうです。
よだれだらだら。
gatyou

まぁ、当然ながらそのほとんどは失敗したそうですが。

湖と青い空はそんなモソ族の暮らしをずーーっと見守ってきたんでしょうか。
強い日差しと原色の景色。版画のようなその風景。
中国国内で秘境と呼ばれる所以がわかるような気がします。

machi

補記1.

、、、しかし秘境って言われていたのは数年前までのことらしいです。
僕が訪れたときにはもう完全に開発ラッシュ。
中国人観光客にも大人気の観光地としてホテルやらレストランやらをどんどん作っています。
モソ族の人、どこにすむんだろうって心配しちゃうくらい。
もう二、三年後には完全にツーリスト村になっちゃっているんでしょう。。(すでにザ観光地!って感じでしたもん)

青い湖と今日の憂鬱

2008/4/21

数日前まで、、濾沽湖というキレイな湖のほとりにいました。

湖のそこがくっきりと見える湖水と、真っ青な空。
標高が高いところなので、空が近いのかもしれません。

湖にすっきり写り込む空みてるとすいっと吸い込まれるような気持ちになります。

uturikomi

と、、そんな事をぼんやり思い出しながら成都の町でチャーハンかきこんでいます。

いやーーー、、前日のブログはちょっとやっかいでした。。
mixiのフリーチベットコミュニティに同様のコメントしたらもーーー、、反響おっきくて。。

ちゃんと情報みきわめるのが重要、、、っていうのを趣旨にみくしぃ書いたら、、、
非国民扱いに始まり、、、、直接、僕の人格を否定するようなメッセージまで。中国よりの発言したわけですらないのにこのありさま。
こわいこわい。。。

疑問すらはさめないような活動ってなんのための活動かわけわかんないよねぇ。。。
フリーチベットって活動自体にはとっても興味あったんだけどなーーーー。。

こわい、、、こわい。。。

ちょっと過熱気味な感、ぷんぷんです。

P.S.
るーぐーふーは、夕方もきれい。。。
asa

追記2
明日からは普通に旅ブログ書きます。